・変わった形の切手

2008年1月28日 (月)

変形切手の宝庫

Oval_2 以前から予告しておりました、世界最初の紙製円形切手を、世界の変わった切手たちのコーナーに掲載しましたので、ご覧下さい。番外編もある超大作です。

 さて、この世界最初の紙製円形切手が発行された、ロシアのローカル切手(zemstvo)は、知る人ぞ知る変形切手の宝庫です。ローカル切手が発行されていたのは1865年から20世紀初頭までですが、その間に様々な切手が発行され、円形切手の他にも、だ円形(画像上)やひし形(画像下)の切手が知られています。
 ただ、問題は入手の難しさです。 ebayや海外の専門オークションから入手していますが、レアなものが多く、コレといったものになると、なかなか競争率が高くて落札できません。画像で紹介した、だ円形切手やひし形切手は比較的入手が簡単なものですが、これでもそこそこの値段がします。世界最初と思われるだ円切手やひし形切手も見つけているのですが、専門カタログには評価額が書いていない非常にレアな切手のようです。入手するのはライフワークになるかもしれません。

 インド・シンド州の円形切手、喜望峰の三角切手、トルコの八角形切手、ベルギーの六角形切手、そしてロシアのローカル切手等々、クラシックな変形切手が結構集まってきました。いつか機会があったら、「19世紀の変形切手」というタイトルで1フレームにまとめた展示作品を作ってみたいですね。

Diamond

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2008年1月 9日 (水)

北京変わり種切手五輪(5)続・円形立体切手

Haiti1 北京変わり種切手五輪(1)でご紹介した、ハイチの立体(レンティキュラー)印刷切手の続編をお届けします。

 まずは、レンティキュラー印刷切手の無目打です(画像上)。今回、北朝鮮からは無目打切手は発行されなかったようですが、ハイチからは、ご覧の無目打小型シートが1550枚だけ発行されたそうです。

 次は、普通の円形切手小型シート2種です(画像下2枚)。レンティキュラー印刷切手は、見る角度によって図案が変わるのが特徴ですが、その2種類の図案をそれぞれ普通の紙に普通に印刷した小型シートです。この発行方法は、ちょっと盲点でした。ただし、似たような図案の小型シートを何枚も買わされる方はうんざりですが…。

Haiti2
Haiti3

 

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2008年1月 7日 (月)

北京変わり種切手五輪(4)五角形切手

5aku1

 正月休みで帰省中に不在配達された切手が、昨日手元に届きましたので、紹介します。
 北京五輪の開催国の中国が昨年に発行した、五角形切手の小型シートです(画像上)。五輪関係の変形切手といえば、「輪」にちなんだ円形切手ばかりが目立っていましたが、「五」の方にちなんだ五角形切手ははじめてです。これで首尾良く、五・輪が揃ったことになります。
 図案も、見てのとおり品が良く、なかなかのセンスです。

 また、この小型シートは、シート地の下部に"Beijing 2008"という文字の形の穴が空いており、穴あき切手の一種でもあります。(画像下参照)
5aku2

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2008年1月 6日 (日)

世界最初の小包切手(番外編)

Colombia  今年最初の書き込みは、前回の「世界最初の年賀切手」に続いて、「世界最初の小包切手」の番外編をご紹介します。
 コロンビアが、1865年に発行した三角切手がそれです。(画像では、4枚ブロックのものを展示)

 コロンビアは、世界で3番目に三角切手を発行した国です。この三角切手は、スコットカタログでは、普通切手のコーナーに記載されていますが、脚注を読むと"used as a carrier stamp"と書かれています。
 このcarrier stampというのは、本来は、政府の郵便配達網が末端地域まで整備されていない地域で、郵便局から宛先までの配達を請け負う民間業者が発行する、一種のローカル切手を意味します。しかし、この切手は政府発行の切手ですので、ちょっと性質が違うようです。

 この切手の用途・分類についての手がかりがもう一つあります。それは、2002年にオランダで開かれた国際切手展"Amphilex 2002"において大銀賞を受賞した、Rene Gerritsen氏の"The triangle stamp"という作品での分類にあります。
 実は私は、この出品者を個人的に知っていたので、主なリーフのコピーを送ってもらったのですが、そこでは、この三角切手を"Cash on delivery parcel stamps"として表記して分類していました。これを和訳すれば、「料金着払小包切手」あるいは「代金引換小包切手」といったところでしょうか。ひょっとしたら、スコット以外で、"Cash on delivery parcel stamps"として分類しているカタログがあるのかもしれません。
 また、リーフの説明書きの中では「この切手は、おそらくコロンビアが郵便合意をしていない国-countries(郡-countiesの誤りかも?)宛の郵便物に使われた」「料金未払郵便物に使われたとも言われるが事実はハッキリしない」とも書かれています。

 これらの限られた資料からの推測になりますが、当時のコロンビア政府の郵便配達網がそれほど整備されていたとは思えませんので、郵便は都市の郵便局留め扱いが通常で、それを郡部の自宅に届けてもらうには、別途配送料を払って民間業者に配送を依頼する必要があったのでしょう。
 この場合、この切手が民間業者の配送料の支払用と考えると、つじつまが合わなくなります。この切手は業者ではなく政府が発行したものですし、第一、配送料にしては額面が安すぎます。
 そこで私が考えるには、民間業者から郵便局に対して1件あたりいくらかの手数料(キックバック)を払うことになっており、その手数料支払のために、民間業者が購入・貼付する切手だったのではないのでしょうか。そして郵便局から宛先までの配送料は、配達時に受取人から現金で徴収すれば良いことです。また、民間業者の本業は荷物運送業だったでしょうから、郵便物の種類としては封書もあったかもしれませんが、小包が主だったのでしょう。
 そう考えれば、carrier stampと呼んでも、Cash on delivery parcel stampsと呼んでも、どちらでも一応の説明が付きます。

 ということで、純粋な小包切手かどうかハッキリしないこともあり、スコットカタログでは普通切手の扱いとしたのでしょう。したがって、小包切手の番外編といった感じです。
 なお、コロンビアからは、1869年にもcarrier stampが発行されていますが、これは、世界唯一の「直角不等辺三角形」の切手です。特殊な用途の切手なので、目立つ三角切手にしたのでしょう。

 ちなみに、カタログで小包切手として分類されたものの最初は、椙山さんがコメントしてくださったとおり、コロンビアの切手より14年後に発行された、1879年のベルギーの鉄道郵便小包切手です。これはベルギー国鉄が発行した鉄道便用の切手であり、本来の小包切手とは性質が違います。
 コロンビアとベルギー、どちらも本来の小包切手ではありませんので、カタログに小包切手として分類されるかどうかは紙一重の差に過ぎないと言えるでしょう。

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2007年12月31日 (月)

世界最初の年賀切手

Newyear_2

 新年あけましておめでとうございます。(少しだけ早いですが)

 「郵趣」1月号が届いた方は、P14~15の「私の好きな 世界の年賀切手」という記事をご覧になったかと思います。
 紹介されていた10種の切手は、椙山さんならではの視点で選ばれており、どれも一癖も二癖もあって楽しめます。(個人的にはイスラムの年賀切手というのが興味深かったです。)

 私も1点、パラグアイ発行の年賀切手を紹介します。
 見てのとおりの菱形切手で、1931年12月31日に発行されました。前年8月に発行された菱形切手に"FELIZ ANO NUEVO 1932"と加刷されています。加刷の文章は、スペイン語で「あけましておめでとう 1932」といった意味ですので、堂々たる年賀切手です。

 発行年もかなり古いので、おそらく世界最初の年賀切手ではないかと思っています。

 なお、翌年には、ツェッペリン飛行船を描いた三角切手に加刷した年賀切手も発行されています(これは結構入手が難しいです)。
 初期の年賀切手が変形切手だったというのは変形切手収集家としては嬉しいものです。

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2007年12月21日 (金)

渋いカバー2点

Covernko このところ、立体(レンティキュラー)印刷切手だの、CD切手だのと、派手な変わり種切手の話題が続いたので、今回は玄人好みの渋い実逓カバーを2点紹介します。

 最初は、北朝鮮の円形切手のカバーです。「また北朝鮮か」と思ったかも知れませんが、これはひと味違います。
 市場に出回っている北朝鮮切手の実逓カバーのほとんどは、いかにも郵趣家が作成しました(フィラテリックカバーと呼ばれます。)という感じの、全種をセット貼りにした国際便(中国宛)のものです。
 しかし、画像(上)のカバーは、1999年発行の干支切手1種貼りの国内便カバーです。宛名も朝鮮文字ですし、消印も西暦ではなく主体暦(チュチェ暦)表示のものです。たまたま即売会で入手しましたが、なかなか気に入っています。

 2点目は、最近、(ebayではない)オークションで入手したばかりの、トルコの八角形切手の1枚貼り実逓カバーです。(画像下)

Octtur この切手は、19世紀終盤に発行された切手なのですが、それほど希少なものではなく、未使用5枚セットは数千円で手に入ります。
 実逓カバーの入手についても、少し苦労しますが、ちょこちょこオークションで見かけます。しかし、入手できるカバーは5種セットが貼られたフィラテリックカバーばかりで、しかも宛名がアルファベットで書かれています。

 そこで、宛名がアラビア文字で書かれた1枚貼りの実逓カバーをずっと探していたのですが、やっと縁あって入手できた次第です。
 画像では少し判りにくいですが、消印も何とか読めますし、裏面には複数の到着印も押されています。

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2007年12月 7日 (金)

北京変わり種切手五輪(1)円形立体切手

3dkor 来年は北京五輪の年ですが、既に北京五輪を記念した切手も各国から発行されています。変わり種切手も続々と登場しそうですので、特別に「北京変わり種切手五輪」というカテゴリーを作って随時紹介していきます。

 まず、記念すべき第1弾は、中国の友好国の北朝鮮からです(画像上)。
 スキャナー画像で多少判りにくいですが、最近流行の立体(レンチキュラー)印刷切手です。しかも、5種の切手の周囲には丁寧に円形の目打が入っている、「円形立体切手」です。アジアの変わり種切手大国といえば、昔はブータン、今は北朝鮮ですね。

 この切手とほぼ同時期に、ハイチからも似たような円形立体切手が発行されています(画像下)。デザインはほぼ同じですが、こちらはシート上部に普通の四角形の切手も納められた、少しサイズの大きなシートとなっています。ただし、目打が入っているのは円形切手5種だけです。

3dhai これまで発行されてきた立体印刷切手は、どれも四角形のものばかりでしたので、これらは世界初の「円形立体印刷切手」になります。
 正式な発行日はどちらが早いのでしょうか・・・?
 なお、切手部分ではなく、シート全体の形が円形の立体印刷切手であれば、1973年にプータンから発行されています(画像はこちら)。

 両国からは、さらにユニークな切手も発行されたというニュースが入ってきています。近日中にこのブログで紹介する予定ですので、お楽しみに。

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2007年11月29日 (木)

クリスマスの円形切手

Roundsth1_3 こんにちは。前回の書き込みで、先日発行された日本のクリスマス切手のことを、円形のクリスマス切手としては世界最初と書いてしまいましたが、正しくは、円形かつ「シール式の」クリスマス切手としては世界最初の誤りでした。
 原文の方は既に訂正しましたが、お詫び致します。

 で、(シール式でない)円形のクリスマス切手は、おそらく2006年8月31日に発行された、英領・セントヘレナのクリスマス切手6種セットが世界最初でしょう。(画像上・下参照)
Roundsth2_2
 これらは、パッと見るとあまりクリスマスらしい図案には見えないかもしれませんが、マザーグースの「クリスマスの12日」を題材にした、お洒落な切手です。6種セットだったので、1日目~6日目までしか描かれておらず、後半はどうなるのか気になるところですが、今年の9月3日に後半(7日目~12日目)の6種セットの切手が発行されたようです。

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2007年11月27日 (火)

クリスマスの円形シール切手

Roundjap 昨日、恒例となった「冬のグリーティング切手(要はクリスマス切手)」2種シートが、これまた恒例のセルフ糊シールタイプの切手として発行されました。このうち、50円切手のシートの方は、恒例を破って?円形切手となっており、一部で話題になっています。
 変形切手収集家の私としては、実逓カバーも入手したいところですが、実家の姉が発売初日の消印で私宛の葉書を送ってくれました(画像上参照)。感謝です。

 たぶん、円形+シール切手+クリスマス切手という組み合わせは、世界でも最初ではないかと思います。(注:その後、11月8日にアイスランドが先に発行していることが判明しましたので、世界で2番目ということになります。)

 ただし、切手部分ではなく、シート全体の形が円形のシール式クリスマス切手であれば、2004年にロシアから発行されています(画像下)。この切手は、クリスマスツリーを描いた扇型のシール切手を8枚合わせたピザパイのような構成ですが、見てのとおりの可愛らしさで、変形切手コレクターでなくとも1枚欲しくなりますね。
Roundrus

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2007年11月24日 (土)

巨大なオンピース

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  今日、部屋の壁に掛けている絵の交換をしたところ、額縁を入れていた段ボールの中から、切手シートが出てきました(画像左)。香港が、1999年に発行したパンダの円形切手小型シートの未裁断シートです。
 中央に大きなパンダの絵があり、その周囲に10枚の小型シートが配置されているのが分かるでしょうか。

 この未裁断というのは、大きくて場所をとるのが困りものです。香港のこのシートの他に、カナダが毎年出している年賀切手の変形シートや、アメリカ のホログラム切手シート等にも未裁断シートがありますが、保存場所に困ります。通常は丸めて筒のようなものに入れて置いておくことが多いです。
  ところが、このシートについては、丸める訳にはいかない事情がありまして・・・。というのは、これは「実逓」つまり実際に郵便で使われたものであり、紙の 上に貼られているのです(いわゆるオンピース:切手が貼られた封筒等を切手の周囲部分だけ切り取ったもの)。したがって、丸めようとすると下側の紙との関 係でシワがよってしまうため、平らな状態で保存しなければいけなかったのです。
 ということで、額縁を入れていた段ボールの中に入れられていた訳です。

 ちなみに、この「実逓便」の消印は2000年3月30日(画像右、不鮮明ですみません)ですので、発行より少し後です。
 JPS(日本郵趣協会)のイベントで支部のブースで売られていたものなので、おそらく日本の熱心な収集家が香港の収集家に頼んで複数作成したのでしょう。
 残念ながら、エンタイア(郵便物丸ごとが残っている状態)ではないのですが、貴重な(というよりマニアックな)使用例だと思います。

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