・ユニークなアイデア切手

2008年5月23日 (金)

ドーピング騒動の余波

Athens オリンピックつながりで、もう1点話題となった切手を…。

 2000年のシドニー五輪の際、オーストラリア郵政は、デジタル製版技術を活用して、自国選手が金メダルを獲得した翌日に「金メダリスト切手」を発行するという快挙を成し遂げました。このことは、世界中で報道されましたから、ご存じの収集家も多いと思います。

 4年後のアテネオリンピックでは、ギリシャ郵政でも同様の技術を導入し、自国選手のメダリスト(金・銀・銅)切手の翌日発行を計画しました。
 そして8月16日、重量挙げのLeonidas Sampanis選手が待望の銅メダルを獲得し、翌17日に早速同選手を描いたデジタル製版切手が発行されました(local digital版)。このデジタル製版切手は18日にも増刷され(national digital版)、さらに20日にはオフセット印刷版で増刷されました。

 ところが、22日になって、Leonidas Sampanis選手のドーピングが発覚し、失格になってしまったから大変です。ギリシャ郵政はすぐにこの切手の発売を中止し、それまでの数日間に販売済みのものだけが市場に残されることになりました。
 発売停止時点で印刷された枚数はデジタル版・オフセット版合わせて136,000枚(13,600シート)だそうですが、その内何枚が販売済みであったのかはハッキリしません。何しろ重量挙げはどちらかといえば地味な競技ですし、金ではなく銅メダリストだったので、発売と同時に飛ぶように売れた訳ではないようです。(あるWebサイトでは30,000枚(3,000シート)程度ではないかと推定していました。)

 というわけで、このドーピング選手の切手は一躍「稀少切手」となり、価格もグンとアップしました。最新のHELLASカタログでは、デジタル版1シート(10枚)で600ユーロ、オフセット版1シートは120ユーロの評価が付いています。
 話題の切手なので、私もebayで入手しましたが、さすがにシート買いする余裕はありません。デジタル版(画像)とオフセット版を1枚ずつ、バラで購入しました。なお、8月17日付のFDCはそれなりの数が作成されているようですので、次はFDCの実逓便の入手を狙っています。

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2008年5月 8日 (木)

モールス信号切手

Sos  日付が変わったので昨日の話ですが、久しぶりにフジスタンプ(大阪)に行って、新切手を購入してきました。

 それにしても今年も変わり種切手ラッシュですね。特にオーストリアの「UEFA EURO 2008」記念切手は、円形のポリウレタン製切手に続いて、ガラス玉付切手、レンティキュラー印刷切手と発行が続き、怒濤の変わり種切手ラッシュとなっています。

 保守的なイギリスからも、最近は面白い切手が発行されていますが、今回新たに発行されたのが画像の「海難救助」切手です。
 切手自体は普通なのですが、目打(切手の周囲の切り取り穴)をよく見て下さい。通常のものと違い、・・・---・・・---と丸い穴と細長い穴が3個ずつ繰り返されています。このパターンをモールス信号に直すと、SOSO…となります。救助信号のSOSにちなんだ、アイデア満点の切手ですね。

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2008年4月 3日 (木)

ブータンのCD-ROM付切手

Cd2bhuc 2月21日にブータンから発行された、話題のCD-ROM切手が現地から届きました。
 国内の切手商には、3月中旬に入荷していたので、既に入手された収集家の方も多いと思いますが、ちょっと期待はずれでしたね。何しろ、肝心のCD-ROM自体は切手ではなく、CD-ROMの袋の部分が切手であり、その袋の中にCD-ROMが密封されている形なのですから…。
 したがって、この切手についてはCD-ROM「付」切手、あるいはCD-ROMジャケット切手と呼ぶのが正確だと思います。

画像は、現地の人に頼んで実際に郵便に使ってもらった「実逓カバー」なのですが、さすがに切手として使うには違和感がありますね。また書留の国内便でお願いしたのですが、書留ラベル等を使わずに手書きで引受番号を書いており、着印等もないので、実逓の証拠に乏しいのがちょっと残念です。でも、一般に入手できる記念印付きのFDCとは違い、通常の消印(日付は3月10日)が押されており、しかも郵便局名が首都の"THIMPU"ではなく、”PARO"(空港のある都市)であるのは、貴重だと思っています。

 それにしても、宛先には、氏名、会社名、都市名だけしか書かれていません。ブータンでは、細かい住所が書いて無くても郵便物が届くのですね。

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2008年3月30日 (日)

イギリスの私製加刷ペーン

Uk1 ちょっと前の話になりますが、「郵趣」誌3月号の25ページに、JAPEX'07ロゴを加刷した、イギリスのマーチン切手ペーンが海外でも人気であるとの記事が掲載されていました。

 このペーンは、元々、1995年に発行され、企業のDM等に返送料として同封することを想定して発行されたもので、角に取り付けやすいように三角の折り線(ルレット目打)が付けられているのが特徴です。このペーンの余白が大きいことに注目して、私製加刷が施されたものがJAPEXでも500部限定で売られていたのです。

 私製加刷とはいえ、なかなかのアイデアものだと思いますが、最近、本家英国の切手商から、同様の私製加刷ペーンの20種ロットというものを入手しました。
Uk2 多くは、切手展(国際展を含む)の記念加刷ですが、中には、インドネシアの津波被害への募金を加刷したものもあり、なかなか興味深いものです。

 ただ、台となるペーンは1995年に発行されたものなので、切手商等の在庫が無くなれば、この様な私製加刷ペーンもなくなってしまうのでしょうね。

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2008年3月22日 (土)

国連のPスタンプ

Un1_2 ニューヨークでは、国連本部の見学にも行ってきました。
 実は私、中学時代から国連切手も集めているので、一度は訪問したかったのです。

 その国連ビルで作成したPスタンプが、上の画像です。ロビーの中央に"Personalized Stamp Shop"という看板が出ているコーナーがあるので、すぐ判りました(下の画像参照)。
 早速絵はがきを購入して、この切手を貼った実逓便を作成しました。17日に送って日本に着いたのが21日です。日付変更線を考慮すると実質3日での到着になり、その早さに驚きます。
 他に、ロビーには、国連切手の図案にもなった、シャガールのステンドグラス(一番下の画像)もあり、こちらの方もしっかり鑑賞してきました。
Un2
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2008年3月20日 (木)

焦げ穴切手

Cai1 例年は結構忙しい3月というのに、なぜかスケジュールに空きができたので、念願のニューヨーク旅行をしてきました。
 今回の旅行は、美術館・博物館巡りが目的だったので、切手商には寄っていないのですが、たまたま入手した珍品を紹介します。

 画像の切手は、グッゲンハイム美術館で購入したPスタンプです。これは、特別展を開催中の、現代美術家の蔡國強(Cai Guo-Qiang)氏の火を使って宇宙を表した作品にちなんだもので、なんとタブ部分に「本当の焦げ穴」が空いているのです(判りやすいように赤い紙を敷いています)。

 焦げ穴といえば、アルゼンチンが2004年に発行した切手が思い浮かびますが、その際は、焦げ穴を模した穴が空けられていただけで、本当の焦げ穴ではありませんでした。

Cai2 ところが、このPスタンプは、本当に焦がした穴が空いているのです。切手の裏側の画像を見ると、焦げ穴の縁が黒くなっているのがよく判ります。また、売られていたシートの焦げ穴は、当然のことながら同じ形のものはなく、1枚1枚異なっていました。

 具体的にどういう方法で焦げ穴を付けたのかは判りませんが、決して大きくない面積のタブを焦がすのは、大変だったと思います。また、焦がしすぎれば、切手部分まで焦げてしまいますので、失敗作もたくさん出たことと思います。

 ちなみに、画像の他にも、もう1種類のシートが売られていました。1シート(8枚)で$14+税ですので合計$28+税になりますが、焦げ穴を付ける手間と失敗作のリスクを考えると、決して高い値段ではないと思います。

 Pスタンプとはいえ、非常に面白いアイテムです。


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2008年3月 8日 (土)

ブータンのCD-ROM切手

 昨年から話題になっていた、ブータンのCD-ROM切手が発売されたようですね。ebayを覗くと、1セット$30ぐらいで入手できるようです。

 この切手については、ぜひ実逓カバーを入手しておきたいので、今、手配しているところです。無事カバーが入手できたら、このブログで紹介する予定です。

 なお、北朝鮮のビデオCD切手のカバーの方は、中国の業者に問い合わせてみましたが、入手の目途は立っていません。

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2008年2月13日 (水)

北京変わり種切手五輪(6)続・ビデオCD切手

Cdproof_2

 昨年12月にご紹介した、北朝鮮のビデオCD切手の続編です。
 中国の切手商より、売り込みがあり、購入したプルーフ2点です。

 1つ目(画像左側)は、未完成品です。この切手はCDが八角形に切り取られているのですが、切り取られる前の円形の状態のものです。
 2つ目(画像右側)は、画像では、どこがプルーフなのか判らないですが、左のCDと比べると、図案が濃く、色合いも少し違うのが判りますでしょうか…。実は、こちらの方の図案は、CD上に直接印刷されているのではなく、同じ図案の紙製シールが貼られているのです。見本用に作ったのでしょうね。
 ちなみに、どちらのビデオCDにも画像はちゃんと収録されていました。

 なお、同時にハイチの織物切手の無目打・未裁断シート(製造過程で出た不良品のような感じです)も購入しました。こちらをご覧下さい
 どれも、ゲテモノ的で、プルーフというより製造過程からの横流し品のようなものですが、変わり種切手としてはエポックメイキングな切手ですので、迷った末に購入しました。

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2007年12月14日 (金)

北京変わり種切手五輪(3)織物切手

Textilehai1 こんにちは。北京変わり種切手五輪の第3弾は、CD切手と共に届いた、ハイチの「織物切手」です。(画像上。クリックすると拡大します。)

 似たような切手としては、これまで絹等の布製の切手刺繍(ししゅう)の切手が発行されてきました。布製の切手は布の上に通常の方法で図案を印刷しています。刺繍の切手は布の上に図案が刺繍されています。
 しかし、今回の切手は、布を織る段階で図案が織り込まれている点が異なります。このことは、切手シートの裏面を見るとよく判ります。(下側左の画像。クリックすると拡大します。)
 また、丁寧に目打ちも入れられているのですが、裏打ちの紙がない、ふにゃふにゃの切手シートに目打ちを正確に入れるのは大変なようで、購入した3シートの内2シートで、目打のズレが目立ちました(最後の画像)。この切手のセンターの良いものを探すのは難しいかもしれません。

 なお、おそらくほとんどの収集家がシートで購入したがると思いますが、日本での販売価格は1シート1万円を超える可能性があります。先のCD切手といい、立体印刷切手といい、変わり種切手収集家にとっては、出費の多い五輪になりそうです。

Textilehai2Textilehai3_2

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2007年12月13日 (木)

北京変わり種切手五輪(2)ビデオCD切手

Vcdnko1 こんにちは、「北京変わり種切手五輪」の第2弾として、今日届いたばかりの、北朝鮮発行「ビデオCD(Video CD)切手」を紹介します。

 ビデオCDというのは聞き慣れない言葉ですが、画質はVHS並み、記録時間は12cm版で最大79分と、DVDよりは劣る規格です。日本ではほとんど普及しませんでしたが(私は、資格試験の講座の受講でこれを使ったことがあります。)、アジア各国ではそれなりに普及しているそうです。ほとんどのDVDプレーヤー(PS2では無理らしいです。)で視聴可能です。
 なお、この切手のパッケージには、"The first Compact Disc video stamp of the world"と印刷されていますが、厳密には、CD Videoではなく、ビデオCDです。CD Video(CDV)というのは、大昔にLD(レーザーディスク)のバリエーションとして発売された規格で、5分間のアナログ画像と20分の音声を収録できる規格です。ビデオ CDは、画質がVHS並みといってもデジタルですので、アナログ画像のCDVとは大きく異なります。

 ややこしい規格の話はそれくらいにしておきまして、肝心の切手の話に戻りましょう。今回発行された切手は2種セットで、どちらも8cm版のシングルCDの縁を切って加工した、「八角形切手」です。
 早速プレーヤーにかけてみると、朝鮮民謡のアリランの紹介、マスゲームの画像、観光地といった内容が約10分間収録されていました。ただし、2種とも中の画像が同じだったのは残念です。

Vcdnko2 CDの切手といえば、以前にレコード切手を発行したブータンが、来年CD-ROM切手を発行することが発表されていますが、CD切手については、アジアの変わり種切手大国ブータンが、新・アジアの変わり種切手大国の北朝鮮に先を越されたという感じでしょうか・・・。
 ブータンのレコード切手は、昔はゲテモノ切手と酷評されましたが、今はむしろレトロ感が漂って良い感じです。このCD切手は今は「怪しい土産物」の様ですが、30年後にはどう評価されるのでしょうか・・・。

 次は、この切手が貼付されたカバーの入手が課題になりますね。裏面はCDの銀色のトラック部分になっていますので、セルフ糊は付いていません。封筒に貼るときは、強力な接着剤か両面テープを使わなければいけないでしょうね。
 なお余談ながら、北朝鮮は無目打切手を同時発行することで有名ですが、この切手の無目打(CD中央の穴が無い?)は発行されていないようです。

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