・ユニークなアイデア切手

2019年11月17日 (日)

世界初のLED付き切手&綿布製切手

Ledpor1 

 画像はポルトガルから10月22日に発行されたクリスマス切手ですが、世界初のLED付き切手となりました。
 切手部分の上部の光の中心に穴が空けられ、そこから小さなLEDが顔を出しています(画像2番目)。裏側を見るとLEDユニットを裏面から貼り付けていることがわかります(画像3番目)。
 問題は電源ですが、電池を使うのではなく、スマホのNFC(近距離無線通信規格)を立ち上げて切手の裏側に近づければLEDが光るそうです。
 これだけの機能がありながら、3.5ユーロと良心的な額面なのも嬉しいです。

Ledpor2

Ledpor3


 もう1点、その少し前の10月2日に発行された、ガンジー生誕150年記念のシートをご紹介します。ガンジーが身に付けていたカディ(khadi)というインド特産の綿布で出来ています。
 絹ではなく綿の切手は少し珍しいですが、オルダーニー島から既に発行されているので世界初では有りません。また、カディを使った切手としては、インドが2011年に発行した布付きの切手があります。

Cottonpor 

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2019年9月28日 (土)

暗号切手(仮想アイテム付き切手)続報

Crypto1
 前回ご紹介した暗号切手(仮想アイテム付き切手)に関して、新たなアイテムを入手しましたのでご紹介します。

 まずは、最初の画像の「台紙」です。この切手を郵政サイトの通販等で購入した場合は特に台紙は付いてなかったようですが、オーストリア国内では、画像のような黄色い台紙にセットされて発売されていたものがあったようです。

 次は、「消印付」です。
Crypto2
 オーストリアの特殊素材切手に関しては、初日印付の切手の消印がスタンプインクではなく、しっかりとした加刷になっているケースがあります。これまでに陶器製切手、ガラス製切手、革(合皮)製切手、木製切手について、こういった消印付切手が確認されており、このブログでもご紹介しました。
 今回の切手もプラスティック製の特殊素材のため、おそらくしっかりとした加刷の「消印付」切手が発売されている可能性が高かったのですが、残念ながら郵政ですぐに売り切れたため購入できませんでした。先日、ようやくebayで2枚購入できましたのでご紹介します。
 消印部分を拡大したのが下の画像です。赤い半円の"WIEN"局の消印が付いていますが、スタンプインクではなくしっかりとした加刷で消印が付けられていることが判ります。
Crypto3

 

 最後に実逓カバーも2通入手しました。下側の記念印は切手上でもはっきりとわかりますが、上側の方は、通常の切手に押した丸印はほとんど読めません。ただ、切手の外側に別途丸印が押されているので、7月23日発送と判ります。
Crypto4c

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2019年8月31日 (土)

世界初の暗号切手(仮想アイテム付き切手)

Cryptostamp1

 「郵趣」誌9月号49頁の記事をご覧になった方も多いかと思いますが、オーストリアから6月11日に世界初の「暗号切手(crypto stamp)」が発行されました。私は一応IT技術を専門とする大学教員で、仮想通貨のことを"crypto currency"と呼ぶことも知っていましたので、年初に発表された年間発行計画に「クリプト切手(当初は5月30日に発行予定)」と書かれているのを見て、何か仮想通貨と絡めた変り種切手が発送されそうだと予想していましたが、実際発行された切手は予想を超える本格的なものでした。
 実は、この切手はすぐに売り切れたため、「郵趣」誌の記事の協力を頼まれた時点では私自身も現物が手元に無く、ブロックチェーンに関する自分の知識と各種サイトの紹介記事を元に情報提供しましたが、先日ようやく現物を入手できましたので、より詳しくご紹介します。

 切手の外観(冒頭の画像参照)は左半分が切手本体で右半分がタブになります。全体はちょうどクレジットカードと同じサイズのプラスティック製で、黒とホログラム印刷、そしてタブには2箇所のスクラッチが施されています。この段階で、特殊素材、ホログラム印刷、スクラッチ付の変り種切手です。
 最大の特徴の「仮想アイテム付き切手」というのは、仮想通貨の特徴であるブロックチェーン技術を活用した仮想アイテム(限定版のデジタル画像)が当初各切手に1個ずつ附属しているというものです。そして、仮想アイテムだけを分離して取引できるのです。仮想通貨として1番普及しているビットコインのブロックチェーンでは仮想通貨の単純な取引しかできませんが、2番目に普及しているイーサリアムでは仮想通貨の取引以外に簡単なプログラム(「スマートコントラクト」と呼ばれます。)を実行させることができます。そのスマートコントラクトの仕組みの内のERC721という規格を使うと、仮想アイテム(正式には「NFT:Non Fungible Token(非代替トークン)」と呼ばれます。)を発行・取引することができるようになります。今回の暗号切手は、このERC721規格を利用しています。

 仮想アイテム(限定版のデジタル画像)といってもピンと来ない方も多いと思います。ソーシャルゲーム等の中で使うレアなキャラクターや強いアイテムをイメージすると良いでしょう。例えば、クリプトキティというアプリでは、猫型のキャラクターを育てて売買するといったことが行われています。デジタル画像の画像自体は何枚でも複製できますが、ゲームアプリ等で使えるのは原本の所有者だけです。その所有者をブロックチェーン上のデータベースと連動させて管理しているのです。

 今回の暗号切手で用意された仮想アイテムは赤色、黄色、青色、緑色、黒色(実際はグレー)の5種類のデジタル画像という単純なものですが、それぞれの出現数は、赤1,500、黄10,000、青20,000、緑40,000、黒78,500と差が付けられています。つまり赤色の画像は非常に少なくレアなアイテムだといえるでしょう。実際にebayでは赤色の切手が20万円以上の高値になっているようです。

 言葉だけでは判りにくいので、実際に操作してみましょう。まず仮想アイテムの色についてはスクラッチを削らずに確認できます。切手本体のQRコードを読みこむか、オーストリア郵政の暗号切手専用サイト(次の画像)でタブの[1]に印刷された文字列(5桁または6桁、極まれに4桁の切手も有)を入力して確認します。
Cryptohp1

 冒頭の画像の2枚の切手の文字列"5ojHFA"と "2sEhqZ"を入力してみます。
Cryptohp2 Cryptohp3
 それぞれの仮想アイテムの画像は、黒色(実際はグレー)と緑色だということが判ります。
  実は今回、運の良いことに黄、緑、黒の3色が入手できました。その内、黒と緑を1枚ずつ使って紹介しています。

 また、画像の下の文字列の2行目には、この仮想アイテムを現時点で保有しているイーサリアムのアドレス(42桁の文字列)が表示されています。今回、黒色画像では"0x9d60D760e3E288B83E63D9F36718A5bc24bF65c3"、緑色画像では"0x123dA47d668Bf48d4947CD816146dEB0A04A6b40"と表示されています。
 実は、これらのアドレスは、切手のタブのスクラッチで隠されている[2]の部分と同じです。つまり、この[2]のアドレスは、スクラッチを削らなくても確認できるのです。
 少しもったいないですが、黒色の方のスクラッチを削ってみました。
Cryptostamp2

 次に、アドレスのすぐ下の"ken Sie hier"と書かれたリンクをクリックすると、下のような画面になります。

Cryptohp4
 これは、ブロックチェーン上のデータベースと連動した画面で、アドレス"0x9d60D760e3E288B83E63D9F36718A5bc24bF65c3"が現在保有している仮想アイテムの数(画面中央部分の「1」という数字)とその画像、画像の文字列(5ojHFA)等が表示されます。
 さらに注目すべきは、各アドレスには、仮想通貨イーサリアムも付いている点です。0.001666666666666666 ETHという表示がそれで、これは切手発行当時の時価で換算すると約50円相当の価値になります。仮想アイテムを送信する際の手数料としてイーサリアムが必要なため、サービスとして付けられたのでしょうが、額面の他に50円相当の仮想通貨も付いているというのは非常にお得ですね。

 最後に、この仮想アイテムの取引を行います。取引を行うには、前述のERC721規格に対応したイーサリアムのウォレット(送受信ソフト)が必要ですが、仮想アイテムだけを送信するならこの暗号切手専用サイトに用意されている簡単なウォレット機能が使えますので、とりあえずはこれを使ってみます。
 ウォレットの他には、スクラッチに隠れていた[3]の暗号キーと送信先のアドレスが必要です。ここでの注意事項は、送信先のアドレスはイーサリアムのアドレスなら何でも良いわけではなく、ERC721に対応したアドレスに限られます。対応ウォレットで生成されたアドレスや暗号切手で使われているアドレスはOKですが、仮想通貨取引所から付与されたアドレスはNGです。

 今回は、先に紹介した緑の画像が納められているアドレス"0x123dA47d668Bf48d4947CD816146dEB0A04A6b40 "宛に送ってみます。
 暗号切手専用サイトのウォレット機能は、最初に画像の色を表示した画面の下部に有ります。そこの「Transaktion Starten」と表示されたボタンを押します。
Cryptostamp4
 送信先のアドレスを入力して「Weiter」をクリックし
ます。
 
Cryptostamp51
 [3]の暗号キーを入力し、「Weiter」をクリックします。QRコードを読み込む場合は、スクラッチ屑を完全に取り除いてください。
Cryptostamp6
 送受信先のアドレスを確認したら、「Transaktion absenden」をクリックします。
Cryptostamp7

 イーサリアムはビットコインよりも送信が早く、1分ぐらいで送信が完了し、画面が切り替わります。黒色"5ojHFA "の画像を保有しているアドレスが送信先の"0x123dA47d668Bf48d4947CD816146dEB0A04A6b40"に変わっています。また、8月31日付けの取引履歴が追加されています(下の画面の最終行)。
Cryptostamp8
 "Klicken Sie hier"の部分をクリックすると、最初は緑だけだったアドレスに黒が追加され、現時点で2つの仮想アイテムを保有しているアドレスとなったことが判ります。
Cryptostamp85

 反対に送信元の"0x9d60D760e3E288B83E63D9F36718A5bc24bF65c3 "アドレスの保有する仮想アイテムは0になっています。また、イーサリアムの残高も0.001158165166666666 ETHに減っています。
Cryptostamp9

 以上が、暗号切手の特徴と仮想アイテムの取り引きのレポートです。また追加情報があればお伝えしていきます。

 

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2019年7月28日 (日)

スペインの折りたたみ切手

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Eur2 
 昨年までは多くの変り種切手を発行していたスペインですが、2019年になると急に途絶えていました。

 と油断していたら、郵趣7月号(51頁)に「折りたたみ切手(欧州議会選挙40年)」の紹介があり、遅ればせながら購入しました。切手は折り曲げた状態で届き、その部分を開いた画像を、裏面と共にご紹介します。画像でわかる通り、封筒の部分は両面印刷になっており、中央には差込用のスリットも開いているという手の込んだ切手です。

 郵趣紙の記事にあるとおり、これまで小型シートの折りたたみ式はいくつか発行されていましたが、単片では珍しいです。強いてあげれば、2008年のブータンのCD-ROM付切手や2010年のオランダの豆本切手には折り曲げ部分があります。

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2019年5月 2日 (木)

改元記念オリジナルフレーム切手

Reiwa 

4月は色々と忙しくて記事を更新できないまま令和を迎えてしまいました。申し訳ありません。

4月29日・30日に東京のスタンプショウへ行って来ました。改元の前後ということで、それにちなんだオリジナルフレーム切手を作成しました。1種はレンチキュラー切手で「平成」と「令和」が切り替わります。もう一種は梅の押し花切手です。

Reiwa1350jpg

Reiwa2350

 スタンプショウの会場には、宮内庁内郵便局の風景印が押せるサービスがあったのですが、大混雑で30日は押せませんでした。そのため急遽ソラマチの郵政博物館へ行き、そこで開催中の「改元記念・皇室関係フィラテリー展」の小型印を押しました。
 翌1日は朝早く行って5時間半並んで何とか風景印は押せましたが、他のスタンプショウ関係の小型印も大混雑で押すことができませんでした。
 そのため、スタンプショウの記念印は何も押せなかったですが、改元記念としては良いものができました。

 ちなみに5枚作成しましたので、重品を近日中(GW明け)にshopで販売する予定です。貼付した切手にコストがかかったので1,000円で1人1枚限定販売となる予定です。ご理解ください。

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2019年3月18日 (月)

バチカンの刺繍切手

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 先日、リヒテンシュタインの刺繍切手をご紹介しましたが、翌2月にはバチカンからも、バチカン市国90年を記念した刺繍切手が発行されました。
 困ったことに、切手単独では発売されず、切手1種とFDC1通がケースに納められたセットでのみ発売されました。20,000セット限定で、FDCの封筒上にシリアル番号が入れられています。
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 切手の額面はEUR8.40ですが、バチカン郵政では1セットEUR28.00で発売されました。現地ではすぐに売り切れになり、ebayでは2倍以上の価格で取引されています。イタリアの切手商から3セット購入しましたが、ケースが重いということで送料も3,000円ぐらいかかってしまい、かなりコストがかさんでしまいました。
 20,000セットというのは決して少ない発行数ではないので、日本の切手商に普通に入荷するなら、もう少し安く買える可能性もあります。

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2019年2月 8日 (金)

リヒテンシュタインの刺繍切手

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 2019年はリヒテンシュタイン公国の建国300周年だそうで、1月にそれを記念した切手が発行されました。
 同国の君主である公(侯)爵の冠を模した、金の刺繍が豪華な刺繍切手です。
 リヒテンシュタインといえば、2017年5月にルビーが添付された1,250シート限定の切手を発行しましたが、今回も限定の切手が発行されました。
 今回は発行数2,019枚と少し増えましたが、値段は300スイス・フランと高くなりました。抽選での販売でしたが、今回1口しか応募していなかったにも関わらず、運よく当選して1枚入手することができました。
 水曜日に届いたのが下の画像の切手です。専用ケースに証明書と共に入れられていました。限定版の切手は2回りほど大きく、スワロフスキー・クリスタルが8個添付され、さらに、金糸の一部(40%以上)が24金製という豪華版です。ただ、値段が値段だけに、スワロフスキーではなく、本物の宝石を添付して欲しかったというのが正直な感想です。
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Liech3002  

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2019年2月 4日 (月)

ネルソン・マンデラ氏生誕100年記念ジョイント切手

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 2018年は、ネルソン・マンデラ氏の生誕100周年でしたが、それを記念して、5か国の切手が納められた異国同居型の小型シートが発行されていたことが判りました。中央アフリカ、ジブチ、シエラレオネ、ニジェール、トーゴの5か国のジョイントとなります。
 発行枚数は900シートで、シリアル番号入りです。また、無目打シートも発行されており、こちらはわずか100シートだけの発行です。
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2019年1月28日 (月)

レコード風変形シート

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 2018年7月にクロアチアから発行された、音楽切手の小型シートです。一見、「ブータン、パラグアイ、スイスに続くレコード切手の登場か?」と思いたくなるような小型シートですが、残念ながら音は出ない、レコード風の変形+穴あき小型シートでした。
 しかし、レコードの溝の部分にはそれらしい線がコーティングされており、ジャケット風の紙製ケース付きという、結構な本格派です(画像下)。3種のセットで発行されました。
Recordcro2

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2018年11月19日 (月)

中央アフリカのスクラッチくじ付切手

Macaoscratch

 9月にマカオで開催されたアジア国際切手展の会場で販売された小型シートが届きました。
 全体が寺院の建物の形をした変形シートで、扇形の切手が4枚納められています。これだけでは珍しくはありませんが、シート下部にスクラッチのくじが付いているのが注目されます。"WIN YOUR STAMPS"と書かれていますので、賞品は切手だったようです。

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