・特殊な印刷の切手

2025年2月11日 (火)

スペインの木製・香り付き・貝殻型・穴あき切手

Woodspa_20250211222801

 遅ればせながら、昨年(2024年)にスペインから発行された変わり種切手をまとめて購入しましたので、ご紹介します。

 最初の画像は、9月に発行された恒例の木製切手で、今回はオセアニアを探検してヨーロッパ人として初めてマーシャル諸島にたどり着いた「Toribio Alonso de Salazar」を描いています。

 2番目の画像は、6月に発行された、「イチゴ列車」という観光列車を描いた切手で、列車の名前にちなんでイチゴの香りが付けられています。なお、この観光列車は春と秋にマドリードとアランフエス間を結んで運行され、車内では伝統的衣装を身につけたスタッフがアランフエス産の有名なイチゴを乗客に振る舞ってくれるそうです。
Strawspa

 3番目の画像は、7月に発行された、「使徒サンティアゴ祭」の切手で、会場のサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂を描いた小型シートに、ホタテ貝型の切手が収められています。なぜホタテ貝かと言うと、この大聖堂に埋葬されている聖ヤコブのシンボルで、ここの巡礼者はこの貝殻を身に着ける習わしがあるからだそうです。
Shellspa

 その他、穴あき切手を4点ご紹介します。順に、
・7月発行のチューリップの花型の穴あき切手
・7月発行のスポーツのブレイキンの競技者型の穴あき切手
Holefspa Holebspa
・10月に発行された、かぎ針あみ型の穴あき切手
Holenspa

 さらに同じ穴あき切手つながりで、隣国アンドラ公国から5月にイモリ(ピレネーナガレイモリ)型の穴あき切手も発行されました。
Imoriand

 

 

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2024年11月25日 (月)

オーストリアのコースター切手・メントール切手

Beeraus1
 2024年10月にオーストリアから発行された、「コースター切手」が届きました。画像の通りビールのコースターそのものを切手にした感じのもので、サイズは10cm四方、厚さは約1mmの厚紙製です。中央の部分のみが切手で、全体は小型シートになっています。

 コースターの裏側を見ると、切手部分の輪郭が裏側から型抜きされていることが良く分かります。スキャン画像では判りにくいですが、裏糊もひかれています。
Beeraus2

 今回も収友のおかげで実逓カバーを入手できました。ただし、コースター全体ではなく中央の切手部分だけの使用です。
Beerausc

 また、同時にメントール(「アンメルツ」等の筋肉痛緩和液や、たばこのフレーバーに使われているものです。)の香り付き切手も購入しましたので、ご紹介します。
Mentholaus


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2024年11月24日 (日)

スロバキアのビスコース使用切手

Viscoseslo1
郵趣10月号P51・71で紹介されていたスロバキアのビスコース切手がようやく本日届きました。ビスコースとは、レーヨンやセロファンの原料となる樹脂です。(こちらのサイトをご覧ください。)
私は勘違いしていたのですが、切手本体がビスコース製なのではなく、シルクスクリーンのインクにビスコース樹脂(液体)を使っているというだけのようです。
単片切手だと印刷の線が細いので、あまりビスコース樹脂の質感が感じられませんが、フルシートの右側のタブ部分に印刷しているCHEMOSVIT社のロゴマーク部分を見ると、べとっとした樹脂の質感が判ります。
Viscoseslo2
なお、郵趣10月号には「ビスコース繊維を使用した」と書かれていますが、これは誤訳で、「まるで紙の上にビスコース繊維が置かれているように感じる若干の盛り上げがある」というのがより正確な訳です。

印刷のインクに樹脂を使用することはよくあると思いますが、ビスコースを使用した例はこれが初めてとのことです。




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2024年10月 4日 (金)

ヨーロッパからの実逓便(スイス(1)編)

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3日目に宿泊したスイス・サルガンスのホテルは"Hotel Post"という名でした。
ホテルのマークは郵便馬車でしたので、昔は郵便局も併設されていたのかも知れません。
現在は、ホテルの2件ぐらい隣に郵便局があります。
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郵便局の窓口で20通ぐらいの郵便を差し出しました。日本までの郵便料金を尋ねると「20gまでで2.5スイス・フラン(約420円)」とのこと。予想より高く結構切手を加貼しなければいけません。持参した切手だけでは足りず、窓口で追加購入して差し出しました。
ただ、窓口の女性は1通ずつ全部重さを測るほど几帳面な方で、消印も綺麗に押してくれました。この郵便局は大成功です。

2023年発行のビニールコーティングされたダック型切手の実逓カバーです。ビニールが反ってしまい、実用には向かない切手です。
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2023年発行の面ファスナー添付切手と、2024年発行の示温インク切手の実逓カバーです。
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裏面です。面ファスナー添付切手は、マキシマムカード用のハガキを、示温インク切手は宿泊したHotel Postの部屋に在ったハガキを使いました。
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2021年キャンバス生地切手、2022年葉緑素入り切手、2023年コンクリート粉添付切手の実逓カバーです。
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2023年のレーザー加工切手、2024年の穴あき切手の実逓カバーです。
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2024年8月26日 (月)

スイスの穴あき切手と示温インク切手

Switzerlandhole
 郵趣8月号に掲載されていたスイスの変わり種切手2点を入手しました。
 1点目は「スポーツ射撃協会200年」記念切手で、的を描いた切手に6個の穴があけられています。
 2点目は「夏季慈善/社会福祉」の寄付金付き切手で、鍋と女性のハート部分を温めると国旗の十字が現れるものです。手元に届いた切手は、夏で気温が高いせいか、室温で十字が現れていました。
Switzerlandshion

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2024年3月24日 (日)

アルメリアの刺繍/透明/ホログラム切手

Embroidery2arm
 アルメリアから昨年発行された変わり種切手を3点ご紹介します。
 まずは、2023年12月発行の絨毯風の刺繍切手です。これは、2022年にも同じような刺繍切手が発行されましたが、その第2弾となります。

Transparentarm
 次は、2023年11月発行の映画100年を記念した小型シートで、プラスティック系の透明素材で出来ています。また画像では判りにくいですが、シートに2列入れられている黒い四角の列の部分は穴が空けられています。

Holoarm
 最後は、2023年12月発行のクリスマス切手です。画像では判りにくいですが、小型シート全体が透明ホログラムで覆われています。
 ホログラム切手は今は収集対象から外していましたが、綺麗だったので併せて購入しました。


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2023年11月10日 (金)

私製フレーム切手(ウクライナ図案のレンチキュラー)

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 先週の3連休は、東京の全国切手展JAPEXを参観に行きました。せっかくですので、久しぶりにレンチキュラーの私製フレーム切手を作成しましたので、ご披露します。今回はウクライナ切手展も併催されており、ウクライナ郵政の出張所も出ていましたので、ウクライナ図案のものにしました。
 冒頭の画像は、完成品のフレーム切手2枚の上部の余白部分に、ウクライナ切手を貼付して、11/3~5の3日分のウクライナ郵政の消印を押したものです。フレーム切手は、次の通り、角度を変えると図案が変わります。
 1枚目は、Слава Україні! (スラーヴァ・ウクライニ「ウクライナに栄光あれ!」) と、 Героям Слава! (ヘローヤム・スラーヴァ「 英雄たちに栄光あれ!」)の文字が切り替わります。
 2枚目は、2022年に発行されて話題となった戦艦モスクワ撃沈の切手とそのタブの図案が切り替わります。

Ukraine2
 左の切手は、Слава Україні! (スラーヴァ・ウクライニ「ウクライナに栄光あれ!」) と表示しています。
 右の切手は、軍艦モスクワ撃沈前を描いたタブの図案を表示しています。

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 傾けると、左の切手は、 Героям Слава! (ヘローヤム・スラーヴァ「 英雄たちに栄光あれ!」)の表示に変わります。
 右の切手は、軍艦モスクワ撃沈後を描いた切手の図案に切り替わります。

 なお、会場から自分宛に送った実逓ハガキもご紹介します。
Pstampukec

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2023年10月29日 (日)

アルゼンチンのフロック加工切手

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 5月にアルゼンチンから発行された、フロック加工の年賀切手(年賀なのに5月発行とはのんびりしています)が届きました。
 「郵趣」10月号のP51に掲載されていたので既にご存じの方も多いと思います。
 中央のウサギの部分に細かな毛を付着させた、いわゆるフロック加工がされています。なおこの切手の現物を見てみると、他のフロック加工の切手より付着させた毛が粗い感じです。

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2023年10月19日 (木)

ブータンからの実逓カバー(その1)

9月のブータン旅行の際、現地から変わり種切手貼りのカバーを郵便局留めで送ったのですが、本日、送付先の西岸郵便局から回収してきました。ただ、今日までに届いたのは初日(9/21)発送の分だけです。2日目と3日目に発送したカバーはまだ届いていません。どこかで停滞しているのか、AIR MAILの表示が無いので船便扱いになったのかもしれません。
手元に届き次第、残りをご紹介します。

まずは、1973年発行のレコード切手のカバーです。今回、7種セットの内額面が比較的高くて(消印が読めるように)色の薄い8NUと9NUの2種の切手を貼付しました。
8NUのカバーはレコード切手発行50周年の記念カバーとして作成しました。なお
加貼した青いレコード切手の切手は、2012年に発行された「切手発行50周年記念切手」の小型シートの中の1種です。
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Recordbhu2

次は、2018年発行のレンティキュラー切手のカバーです。小型シートに収められた4種をハサミで切り離して貼付したものです。単片のカバーは非常に珍しいはずです。厚みがあるので、切手との境目部分の消印がうまく押せないため、余白に捨て印を押しました。
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3dbhu2

 最後は、2021年発行の絹製切手のカバーです。よく見ると、切手に掛かった部分の消印のインクが繊維に沿ってにじんでいるのが判ります。

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 絹製切手は、21枚のセットを崩したので、2・3日目にも発送しました。届くのが楽しみです。

 

 

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2023年9月30日 (土)

ブータンのレンティキュラー切手(2018)追加情報

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 ブータン旅行で訪問した郵便博物館にて2018年発行のレンティキュラー切手がまだ販売されていたことは先日お伝えしたとおりです。発行直後にインドの切手商から購入したシートにはフォルダが無かったのですが、現地ではフォルダー入りで発売されていたので、ご紹介します。
 冒頭の画像はフォルダ(紙製)の内側を開いたところです。切手を挟み込む場所は、透明シートを両面テープで留めただけの雑な作りで、厚みのあるシートを挟み込むには向いていません。シートをはずして別に保存した方がよさそうです。
 フォルダの表(表紙)と裏は、以下のようなデザインです。
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 また、2018年の購入時には図案の建物の名前が良く分からなかったのですが、今回ハッキリ特定できました。ブータンの紙幣にも描かれているので、併せてご紹介します。
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 首都ティンプーにあるタシチョ・ゾン(TASHICHHO DZONG)です。ゾンとは行政と宗教が併存した中心施設で、各都市にあります。ティンプーのゾンは最大で、国王・首相・大僧正の居所となっています。
 1,000NUと100NU紙幣に描かれています。

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 西部のプナカにあるプナカ・ゾン(PUNAKHA DZONG)です。プナカは初代国王の戴冠式が行われた歴史都市です。
 500NUと20NU紙幣に描かれています。

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 中部のトンサにあるトンサ・ゾン(TRONGSA DZONG)です。
 50NU紙幣に描かれています。

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 空港のある第2の都市パロにあるパロ・ゾン(PARO DZONG)です。
 10NU紙幣に描かれています。ただし、紙幣は川側から撮影されていますが、切手は裏手の山側から撮影されています。
 裏手から撮影した写真はこちらで見ることが出来ます。

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