・特殊な材質の切手

2025年2月24日 (月)

ビニール・レンズ製切手の第3・4・5弾

Vinyliraq2019
 以前、2018年と2020年にイラクから発行されたビニール・レンズ製切手をご紹介したことがありましたが、その後の調査により、2019年(画像トップ)、2021年(画像2番目)、2022年(画像3番目)にも同様のビニール・レンズ製切手が発行されていたことが判りました。
 5年連続で発行されていたことになりますが、同じビニール・レンズ製切手といっても図案やサイズに統一感はなく、素材のビニールレンズも微妙に質感や厚さが異なります。
 2023年以降の発行例は今のところ発見していません。
Vinyliraq2021
Vinyliraq2022

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2025年2月11日 (火)

スペインの木製・香り付き・貝殻型・穴あき切手

Woodspa_20250211222801

 遅ればせながら、昨年(2024年)にスペインから発行された変わり種切手をまとめて購入しましたので、ご紹介します。

 最初の画像は、9月に発行された恒例の木製切手で、今回はオセアニアを探検してヨーロッパ人として初めてマーシャル諸島にたどり着いた「Toribio Alonso de Salazar」を描いています。

 2番目の画像は、6月に発行された、「イチゴ列車」という観光列車を描いた切手で、列車の名前にちなんでイチゴの香りが付けられています。なお、この観光列車は春と秋にマドリードとアランフエス間を結んで運行され、車内では伝統的衣装を身につけたスタッフがアランフエス産の有名なイチゴを乗客に振る舞ってくれるそうです。
Strawspa

 3番目の画像は、7月に発行された、「使徒サンティアゴ祭」の切手で、会場のサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂を描いた小型シートに、ホタテ貝型の切手が収められています。なぜホタテ貝かと言うと、この大聖堂に埋葬されている聖ヤコブのシンボルで、ここの巡礼者はこの貝殻を身に着ける習わしがあるからだそうです。
Shellspa

 その他、穴あき切手を4点ご紹介します。順に、
・7月発行のチューリップの花型の穴あき切手
・7月発行のスポーツのブレイキンの競技者型の穴あき切手
Holefspa Holebspa
・10月に発行された、かぎ針あみ型の穴あき切手
Holenspa

 さらに同じ穴あき切手つながりで、隣国アンドラ公国から5月にイモリ(ピレネーナガレイモリ)型の穴あき切手も発行されました。
Imoriand

 

 

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2025年1月13日 (月)

北朝鮮の木製切手

Woodnk1
 北朝鮮から、2020年に木製(黒クルミ製)切手3点が発行されていることが判りました。
 写真の様に紙製のケースに入れられており、ケース裏面に"DPRK's First Wooden Stamp""It is a pack of the special stamps made of black walnut."と書かれています。
 ケースから取り出すと、台紙に貼られた木製切手が出てきます。表面に少し凸凹を付けて彩色された、一見するとブローチの様な切手です。
Woodnk2
 なお、この木製切手は当初4種セットで計画されていましたが、鳥を描いた1種が不発行となり(理由は不明)、3種セットで発売されたそうです。

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2024年12月16日 (月)

オーストリアのフロック製切手

Flocaus
 最近、恒例となった感のあるオーストリアのフロック加工紙製切手の最新版が届きました。
 今回はスノーブーツ型です。

 過去には、2021年の手袋型(キャンバス製)、2022のウール帽子型、2023年のウールセーター型、が発行され、今回で4回目です。
何かスイスの芸術促進シリーズと同じような展開ですが、オーストリアの方は今回で完結になるようです。
 完結を記念して、4種全部のセットも別途発売されました(切手自体は単片で発売されたものと同じです。)。縦に三つ折りになっている紙製フォルダに収められています。
Flocausf1
Flocausf2

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2024年12月15日 (日)

スイスの竹繊維切手

Bamboo
 「郵趣12月号」P50で紹介されている、スイスの「芸術促進」シリーズの最新版が届きました。
 このシリーズは、2021年にキャンバス生地切手、2022年に葉緑素入り切手、2023年にセメント粉添付切手が発行されています。今回はその第4弾で、竹の繊維の用紙に印刷されています。
 図案は、画家のMirko Baselgiaの「re-respirar」という作品を原画にしたもので、 植物・動物・人間の相互依存関係を象徴する想像上の木を描いているのだそうです。

 竹の繊維と言えば、1948年にベトナムで発行された竹紙製切手が恐らく最初です。この切手はその後改値加刷も出ており、かなりバラエティが豊富です。なお、日本では竹紙(ちくし)と呼ばれていますが、おそらくベトナムで作られているpoonah paper製だと思います。

 今回の竹繊維切手は、ベトナムの切手の様に竹の繊維がはっきりと判るものではありません。しかし良く見ると、表面が少しザラザラした質感です。

 

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2024年11月 1日 (金)

モロッコの木製(複合材料型)切手

Wood1mor 
 2024年7月にモロッコから木製切手とその小型シートが発行されました。国王ムハンマド6世の御在位25年を記念した切手です。
 手元に届いた切手を見てビックリ。単純な木製切手ではなく、複数の層が重なって立体的になっているのです。横から撮影した写真をご紹介します。
Woodsidemor 

 モロッコ郵政のサイトによると、オーク材の薄板(placage de bois de chêne)、金色の金属箔(la feuille d’or premium)、厚紙(le papier graphique)を貼り合わせているそうです。
 私の観察によると、貼り合わせ順は、下から(1)セルフ糊の剥離紙(全面)、(2)オーク材の薄板(全面)、(3)金色の金属箔を施した素材(たぶん紙)(全面)、(4)オーク材の薄板(切手の縁と肖像部分)、(5)肖像を印刷した厚紙(肖像部分)、のようです。
 同時に発売された小型シートは。上述の(1)(2)(3)を貼り合わせたシート地に、後から手作業で(4)(5)を貼り付けています。この小型シートを紹介する動画もあり、貼り付け作業も少しだけ映っています。
 https://www.youtube.com/watch?v=WUXLJlpCawU
Woodssmor

 また、この切手のFDCと昨年12月に発行された透明素材製切手も併せて入手しました。
Woodfdcmor
Transmor

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2024年10月 4日 (金)

ヨーロッパからの実逓便(スイス(1)編)

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3日目に宿泊したスイス・サルガンスのホテルは"Hotel Post"という名でした。
ホテルのマークは郵便馬車でしたので、昔は郵便局も併設されていたのかも知れません。
現在は、ホテルの2件ぐらい隣に郵便局があります。
Photo_20241004101701

郵便局の窓口で20通ぐらいの郵便を差し出しました。日本までの郵便料金を尋ねると「20gまでで2.5スイス・フラン(約420円)」とのこと。予想より高く結構切手を加貼しなければいけません。持参した切手だけでは足りず、窓口で追加購入して差し出しました。
ただ、窓口の女性は1通ずつ全部重さを測るほど几帳面な方で、消印も綺麗に押してくれました。この郵便局は大成功です。

2023年発行のビニールコーティングされたダック型切手の実逓カバーです。ビニールが反ってしまい、実用には向かない切手です。
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2023年発行の面ファスナー添付切手と、2024年発行の示温インク切手の実逓カバーです。
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裏面です。面ファスナー添付切手は、マキシマムカード用のハガキを、示温インク切手は宿泊したHotel Postの部屋に在ったハガキを使いました。
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2021年キャンバス生地切手、2022年葉緑素入り切手、2023年コンクリート粉添付切手の実逓カバーです。
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2023年のレーザー加工切手、2024年の穴あき切手の実逓カバーです。
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2024年8月25日 (日)

ビニール・レンズ製切手の第2弾

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 以前(2018年)にイラクから発行されたビニール・レンズ製切手をご紹介したことがありましたが、その2年後の2020年9月にもビニールレンズ製切手が発行されていたことが判りました。
 バグダッドの教会を描いた9種セットの1種で、"Mother of Sorrows Chaldean Church"を描いています。セットのうちのこの切手だけがビニールレンズ製で残りの8種は通常の紙製です。
 サイズは80mm×120mmで、2018年の最初のビニール・レンズ製切手の倍の面積です。

 併せて入手した初日カバーもご紹介します。
Iraq2 

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2024年8月 9日 (金)

限定333セットの純金添付暗号切手

Gold1 
 以前、このブログでもご紹介した超高額(額面500ユーロ)の純金添付暗号切手ですが、その後も発行が続き、現時点で本家オーストリアで5種、オランダで2種、ルクセンブルクで1種の発行がなされています。
 特に2023年10月に発行されたものは、オーストリア、オランダ、ルクセンブルクの3か国の共同発行という面でも話題になりました。これらのうち、オーストリアとオランダは初回と同じ999セットの発行ですが、ルクセンブルクのものだけは333セットと3分の1の発売数でした。そのことを後から知って切手商のサイトやebayで探しましたが、なかなか見つかりませんでした。ようやくスイスのローカルなオークションサイトに出品されているのを見つけ、先日手に入れることができました。
Gold2
 裏面をよく見ると、右側の白い剥離紙の下にNFTタグが透けて見えます。NFTタグ添付切手でもあることは、現物を入手して初めて気づきました。
Goldnfc2
 NFC対応アプリを使ってみると、ライオンの動画が現れました。

Goldbox
 なお、この切手は紙製の黒いケースに入って販売されました。

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2024年5月13日 (月)

シエラレオネの絹製+ガラス玉添付切手

Sierrasilk
 2023年にシエラレオネから発行された、絹製+ガラス玉添付切手をご紹介します。
 ガンジーを描いた切手4枚を収めた小型シートで、全体は絹(またはレーヨン)で出来ています。
 シート地中央に大きく描かれたガンジーの額の部分に、赤いガラス玉(ラインストーン)が添付されています。
Sierrasilk2

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