切手全般

2008年1月 6日 (日)

世界最初の小包切手(番外編)

Colombia  今年最初の書き込みは、前回の「世界最初の年賀切手」に続いて、「世界最初の小包切手」の番外編をご紹介します。
 コロンビアが、1865年に発行した三角切手がそれです。(画像では、4枚ブロックのものを展示)

 コロンビアは、世界で3番目に三角切手を発行した国です。この三角切手は、スコットカタログでは、普通切手のコーナーに記載されていますが、脚注を読むと"used as a carrier stamp"と書かれています。
 このcarrier stampというのは、本来は、政府の郵便配達網が末端地域まで整備されていない地域で、郵便局から宛先までの配達を請け負う民間業者が発行する、一種のローカル切手を意味します。しかし、この切手は政府発行の切手ですので、ちょっと性質が違うようです。

 この切手の用途・分類についての手がかりがもう一つあります。それは、2002年にオランダで開かれた国際切手展"Amphilex 2002"において大銀賞を受賞した、Rene Gerritsen氏の"The triangle stamp"という作品での分類にあります。
 実は私は、この出品者を個人的に知っていたので、主なリーフのコピーを送ってもらったのですが、そこでは、この三角切手を"Cash on delivery parcel stamps"として表記して分類していました。これを和訳すれば、「料金着払小包切手」あるいは「代金引換小包切手」といったところでしょうか。ひょっとしたら、スコット以外で、"Cash on delivery parcel stamps"として分類しているカタログがあるのかもしれません。
 また、リーフの説明書きの中では「この切手は、おそらくコロンビアが郵便合意をしていない国-countries(郡-countiesの誤りかも?)宛の郵便物に使われた」「料金未払郵便物に使われたとも言われるが事実はハッキリしない」とも書かれています。

 これらの限られた資料からの推測になりますが、当時のコロンビア政府の郵便配達網がそれほど整備されていたとは思えませんので、郵便は都市の郵便局留め扱いが通常で、それを郡部の自宅に届けてもらうには、別途配送料を払って民間業者に配送を依頼する必要があったのでしょう。
 この場合、この切手が民間業者の配送料の支払用と考えると、つじつまが合わなくなります。この切手は業者ではなく政府が発行したものですし、第一、配送料にしては額面が安すぎます。
 そこで私が考えるには、民間業者から郵便局に対して1件あたりいくらかの手数料(キックバック)を払うことになっており、その手数料支払のために、民間業者が購入・貼付する切手だったのではないのでしょうか。そして郵便局から宛先までの配送料は、配達時に受取人から現金で徴収すれば良いことです。また、民間業者の本業は荷物運送業だったでしょうから、郵便物の種類としては封書もあったかもしれませんが、小包が主だったのでしょう。
 そう考えれば、carrier stampと呼んでも、Cash on delivery parcel stampsと呼んでも、どちらでも一応の説明が付きます。

 ということで、純粋な小包切手かどうかハッキリしないこともあり、スコットカタログでは普通切手の扱いとしたのでしょう。したがって、小包切手の番外編といった感じです。
 なお、コロンビアからは、1869年にもcarrier stampが発行されていますが、これは、世界唯一の「直角不等辺三角形」の切手です。特殊な用途の切手なので、目立つ三角切手にしたのでしょう。

 ちなみに、カタログで小包切手として分類されたものの最初は、椙山さんがコメントしてくださったとおり、コロンビアの切手より14年後に発行された、1879年のベルギーの鉄道郵便小包切手です。これはベルギー国鉄が発行した鉄道便用の切手であり、本来の小包切手とは性質が違います。
 コロンビアとベルギー、どちらも本来の小包切手ではありませんので、カタログに小包切手として分類されるかどうかは紙一重の差に過ぎないと言えるでしょう。

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2007年12月31日 (月)

世界最初の年賀切手

Newyear_2

 新年あけましておめでとうございます。(少しだけ早いですが)

 「郵趣」1月号が届いた方は、P14~15の「私の好きな 世界の年賀切手」という記事をご覧になったかと思います。
 紹介されていた10種の切手は、椙山さんならではの視点で選ばれており、どれも一癖も二癖もあって楽しめます。(個人的にはイスラムの年賀切手というのが興味深かったです。)

 私も1点、パラグアイ発行の年賀切手を紹介します。
 見てのとおりの菱形切手で、1931年12月31日に発行されました。前年8月に発行された菱形切手に"FELIZ ANO NUEVO 1932"と加刷されています。加刷の文章は、スペイン語で「あけましておめでとう 1932」といった意味ですので、堂々たる年賀切手です。

 発行年もかなり古いので、おそらく世界最初の年賀切手ではないかと思っています。

 なお、翌年には、ツェッペリン飛行船を描いた三角切手に加刷した年賀切手も発行されています(これは結構入手が難しいです)。
 初期の年賀切手が変形切手だったというのは変形切手収集家としては嬉しいものです。

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2007年12月25日 (火)

セルフ糊切手の当たり年

Selfus Merry Christmas!!
 ということで、アメリカが1974年に発行した、有名なセルフ糊シール式クリスマス切手の画像をアップします。
 画像は、シートの左上部分ですが、耳紙部分に、"SELF STICKING STAMPS""REMOVE FROM BACKING"等の標語が入ったタブが付いているのが面白いです。
 米国切手ですので、単片は簡単に入手できますが、できればタブ付きで集めたいところです。

 ところで、この切手が発行された1974年は、このアメリカの切手の他にも、23日に紹介したジブラルタルイギリス、さらにはノーフォーク島といった国(地域)からもセルフ糊切手が発行されました。

 当時は、セルフ糊式シール切手というのは、四角形・変形を問わず珍しいものでしたので、この1974年は初期のセルフ糊切手の当たり年と言えるでしょう。

 参考までに、1974年発行のセルフ糊切手のリストを末尾に掲載します。セルフ糊切手常連発行国のトンガを合わせると、この年には5か国から発行されたことになります。
 ただし、1974年は世界最初のセルフ糊シール切手が発行されて10周年だというのに、先駆者のシェラレオネからの発行が既に途絶えていたのは残念です。

<1974年発行のセルフ糊式シール切手>
(1) 2月10日 イギリス(プライベートオーダー)
(2) 3月20日 トンガ(航空切手)
(3) 5月 2日 ジブラルタル(UPU100年)
(4) 6月20日 トンガ(UPU100年)
(5) 9月11日 トンガ(ガールスカウト)
(6)11月15日 アメリカ(クリスマス)
(7)12月11日 トンガ(王立海洋研究所)
(8)12月16日 ノーフォーク島(UPU100年)

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2007年12月23日 (日)

ジャポニカ&図案ミス

Bookturk_3 セルフ糊切手帳を整理していたら、面白い切手を見付けましたので、ご報告します。

 画像は、前回のセルフ糊切手帳リストの(16)のタークス・カイコス諸島の切手帳に収められた切手の1枚です。
 この切手帳は、郵便の父と呼ばれるローランド・ヒル卿死去100年の追悼切手ということで、古代からの通信の歴史を描いています。その中で、くさび形文字やパピルスを描いた切手の次に並んでいたのが、画像の切手です。画像ではつぶれて読めませんが、左下に"Chinese Paper"と書かれており、おそらく、中国で発明された紙を使った文書を描いたつもりなのでしょう。
 しかし、図案の手紙は仮名文字が使われており、どう見ても日本の文書です。切手発行の趣旨からすれば、ちゃんと中国の文書を載せるべきでしたね。

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2007年11月13日 (火)

ブログ始めました

 こんにちは。変形切手収集家の荒牧です。

 これまで、私のホームページの「世界の変わった切手たち」というコーナーで、自分の変わり種切手コレクションを紹介してきましたが、なかなか頻繁には更新できないので、ブログを開設することにしました。

 これまでの「世界の変わった切手たち」のコーナーも、引き続きメンテナンスしていきます。そこで紹介しきれない小ネタや最近入手したアイテム等を、随時このブログで紹介していく予定です。
 よろしくお願い致します。

 なお、コレクターズ会議室は、利用が少ないので、閉鎖予定です。

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