ブータン・レコード切手の試作品(エッセイ)を入手
冒頭の画像の上部2枚が額面・図案(国名表記、中央のAIR MAIL表示)・刷色の違うエッセイ(カラートライアル)です。実はブータンのレコード切手の表面をよく見ると、薄く刻印が施されているのですが、その刻印も違っています。これで、通常のレコード切手のインクを消して変造したものではないことが判ります。(英文の文字は私(荒牧)自身が記入したものです。)
さらに、送られてきたロットにはレコード切手の製造元の朝日ソノラマからトッド氏に宛てた手紙も同封されていました。
内容は、トッド氏がバッテリー式のポータブル・レコードプレーヤーを探しているのに対して、製造中止になったが1,500台以上発注すれば60日で再生産は可能という趣旨の連絡をしているものです。(3番目の画像)
おそらくトッド氏は、世界初のレコード切手のキャンペーンに使おうと考えたのでしょうが、1,500台も必要だとは思えませんし、60日かかるとレコード切手の発行日(4/15)に間に合いませんので、再生産の発注は見送られたと思われます(この点は私の想像です。)。

残念ながら切手に関するものではありませんが、コピーではなく原本の手紙なので、この切手がトッド氏の元から流出したことを推測できる貴重な資料です。(ただし、この手紙自体が偽造されている可能性も否定できません。)
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