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2025年11月 5日 (水)

ニュージーランドからの実逓便(番外編)

Dxmail1
 ニュージーランドからは、DX MAILという民間郵便会社の料金証票の実逓便も3通作成することができました。実際にはNZ郵政を通じて配達されており、「Delivered by New Zealand Post Permit No.242639」というスタンプが押されており、PermitPostという大口の別納郵便制度を使っているようです。
https://www.nzpost.co.nz/.../shippi.../bulk-mail/permit-post

 オークランドの土産物店でポストカードを購入した際、「エアメール用のラベルは必要か?」と店員さんに聞かれました。見せられたのが2枚目の画像の様な5枚つづりのラベルで、なぜか1枚NZ$3(約270円)、5枚つづりでNZ$15もします。
Dxmail2
 その時は「高いのでいらない」と断ったのですが、その後、街中に青い民間郵便用のポストがあるのを見つけてピンと来ました。土産物屋に戻って「さっきのラベルをもう一度見せてくれ」といって、ニュージーランドらしい図案のラベル数枚と5枚つづりのシートを購入しました。夕飯を食べたシーフードレストランで宛名を書いて青い民間郵便用ポストに投函したのが最初の画像のポストカードです。
 投函した青いポストはNZ郵政のポストの近くにありました。
Dxmail4

 別の場所でもう一つ見つけました。こちらも約10メートル奥にNZ郵政のポストがあるのが判るでしょうか。
Dxmail5 

(前身のUniversal Mail社について)
 以前(2000年頃から2015年頃)、ニュージーランドにはUniversal Mailという国際郵便専用の民間郵便会社がありました。同社のビジネスモデルは、国際郵便物をまとめて郵便料金の安い発展途上国に転送し、そこから発送して差額を儲けるビジネスモデルだったと聞いています。
 当時のUniversal Mail社の香港経由・カナダ宛の実逓はがきを持っていますので、ご紹介します。
Universalmail1
 また、当時のUniversal Mail社の料金証票もご紹介します。上記のDX MAIL社と同じようなデザインがありました。ただし額面(NZ$1.5)が付けられています。
Universalmail2
 裏面のデザインです。料金表に加えて「青いポストに投函して」と書かれています。右側のものはDX MAIL社のものとそっくりです。
Universalmail3

 詳しい事情は知りませんが、私が利用したDX MAIL社は昔のUnivrsal Mail社から事業譲渡を受けたのだと思われます。ただし、DX MAIL社は、発展途上国経由ではなくNZ郵政の大口の別納郵便制度を使っているところが大きな違いです。この変更は、発展途上国の料金値上げ、為替相場の変動、配達の遅れ等を総合的に判断した結果だと思われます。
 実は、NZ郵政は今年の郵便料金変更で国際はがきの料金をNZ$3.3からNZ$2.9に値下げしています。NZ郵政よりも高い料金でNZ郵政の配達網を利用するDX MAIL社のビジネスモデルが今後長続きするとは思えません。数年後には廃止されているかもしれません。

(英国のUnivrsal Mail社)
 ニュージーランドのUnivrsal Mail社は無くなりましたが、イギリスでは同名の民間の国際郵便サービスが今も営業しています。こちらもニュージーランドと同様に土産物店で料金証票(すべて四角形らしいです)を売っているそうです。ただし専用ポストはなく、英国郵政の赤いポストに入れれば同社のオフィスに配達され、そこから発展途上国経由で送られるようです。そのため配達に時間がかかり「3か月経ってもまだ届かない」というネット掲示板の書き込みもありました。
https://thestampforum.boards.net/thread/10608/universal-mail-united-kingdom

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