ポルトガルの松破片混入切手
7月に発売された、ポルトガルの松(松かさ)破片混入切手をご紹介します。「郵趣12月号」で紹介されているものです。
これは、「王の松林」と題した切手セットの内の小型シートで、ディニス1世国王が農地への砂の飛来を防ぐための防風林として植林させた松林を描いています。
最大の特徴は、左上の松の幹部分に松(pine)の破片が混入されている点です。拡大した画像は次の通りですが、肉眼でもはっきりとわかるほど大き目の破片が多めに混入されています。また、画像では判りにくいですが、小型シートの中の切手は、目打と型抜きを併用した変形切手です。
一緒に、フォルダーに貼られた初日印付きのシートも入手しましたのでご紹介します。ただし、スキャナーのサイズの関係で、3面あるうちの2面だけです。
その中の説明文には、”This is the first time in the world that the thermographic technique has used pine mixed with the printing ink.”と書かれています。また、ポルトガル郵政の報道リリース文には、"Pela primeira vez no mundo, esta técnica termográfica recorreu à incorporação de pinhas na composição da tinta de impressão."との記述も見られます。ポルトガル語の"pinhas"は「松かさ(松ぼっくり)」という意味ですので、どうやら、現地で拾い集めた松かさを粉砕して混入したもののようです。
ただし、松の破片を混入した切手としては2015年のニュージーランドの例がありますので、世界初ではありません。
なお、同じく「郵趣12月号」P50で紹介されているスイスの竹繊維製切手も1か月以上前に注文しているのですが、まだ届きません。
届き次第ご紹介します。
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