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2023年10月

2023年10月30日 (月)

オーストリアの再生アクリル製切手

Acraus1
 9月にオーストリアから、また変わり種の切手が発行されました。
 オーストリアの国鉄100周年を記念した切手で、何と再生アクリル製です。再生素材のせいか、アクリルの表面は少しくすんで透明度も低いです。また厚さは2mmぐらいあります。
 素材以外にも、この切手には特徴があります。
1)下側の青いタブ部分にはオーストリア国内の駅名が書かれ、全部で1,031種ある。
2)青いタブの裏側には磁石が付けられている。(ただし少しずれて付いているものが多いです。)
3)AR機能も付いており、スマホで歴代の列車の画像が見られる。
4)裏面にARを表示するためのNFC回路が貼り付けられている。

 また、この切手の消印付(CTO)を購入したところ、消印がアクリル表面ではなく、アクリルの下側に「印刷」されていることが判りました。この点は、2016年のガラス製切手と同じような感じです。
Acraus2 
Acraus3

 また、初日印付きの実逓カバーも入手しましたのでご紹介します。
Acrausc



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2023年10月29日 (日)

アルゼンチンのフロック加工切手

Flockarg1
 5月にアルゼンチンから発行された、フロック加工の年賀切手(年賀なのに5月発行とはのんびりしています)が届きました。
 「郵趣」10月号のP51に掲載されていたので既にご存じの方も多いと思います。
 中央のウサギの部分に細かな毛を付着させた、いわゆるフロック加工がされています。なおこの切手の現物を見てみると、他のフロック加工の切手より付着させた毛が粗い感じです。

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2023年10月19日 (木)

ブータンからの実逓カバー(その1)

9月のブータン旅行の際、現地から変わり種切手貼りのカバーを郵便局留めで送ったのですが、本日、送付先の西岸郵便局から回収してきました。ただ、今日までに届いたのは初日(9/21)発送の分だけです。2日目と3日目に発送したカバーはまだ届いていません。どこかで停滞しているのか、AIR MAILの表示が無いので船便扱いになったのかもしれません。
手元に届き次第、残りをご紹介します。

まずは、1973年発行のレコード切手のカバーです。今回、7種セットの内額面が比較的高くて(消印が読めるように)色の薄い8NUと9NUの2種の切手を貼付しました。
8NUのカバーはレコード切手発行50周年の記念カバーとして作成しました。なお
加貼した青いレコード切手の切手は、2012年に発行された「切手発行50周年記念切手」の小型シートの中の1種です。
Recordbhu1 

Recordbhu2

次は、2018年発行のレンティキュラー切手のカバーです。小型シートに収められた4種をハサミで切り離して貼付したものです。単片のカバーは非常に珍しいはずです。厚みがあるので、切手との境目部分の消印がうまく押せないため、余白に捨て印を押しました。
3dbhu1

3dbhu2

 最後は、2021年発行の絹製切手のカバーです。よく見ると、切手に掛かった部分の消印のインクが繊維に沿ってにじんでいるのが判ります。

Silkbhuc1 
 絹製切手は、21枚のセットを崩したので、2・3日目にも発送しました。届くのが楽しみです。

 

 

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2023年10月10日 (火)

スイスの変わり種切手(面ファスナー添付切手等)

Fastenerswi1
 スイスから9月に発行された変わり種切手が届きました。
 画像の上半分の靴が描かれた小型シートですが、右下の白い正方形にご注目ください。いわゆる面ファスナー(マジックテープ:クラレ社の登録商標)が添付されているのです。知らなかったのですが、これはスイスで発明されたそうです。アルプス登山の際に野生ごぼうの実がくっつくのを見たメストラルという発明家が、それをヒントに開発して特許を取得したそうです。シートの右側に実を付けた野生ごぼうの姿が描かれています。
 添付されたマジックテープに厚みがあるため、正方形の穴が開いた保護用の厚紙が付いています。また、このマジックテープは、上側が取り外せます(下の画像参照)。添付物の一部が着脱できる切手は世界初ではないでしょうか。
Fastenerswi3
 なお、英語では"hook-and-loop fastener"というそうですが、一般にはベルクロという登録商標名で呼ばれることが多いそうです。

 公式FDCも同時に購入しましたので、ご紹介します。記念印の図案は面ファスナーをはがすところ、封筒左下のカシェは、野生ごぼうの実が
描かれています。
Fastenerswi4

 併せて、購入が遅れていた2種をご紹介します。どちらも「郵趣」誌8月号P51に紹介されています。

 まずビニールコーティングの切手です。光にかざすとテカテカするかわいらしい切手です。
Rubberswi

 次はセメント粉添付切手(セメント仕上げ切手)です。セメントの質感を出すためにセメント粉(cement pigments)を混入させています。画像では判りにくいですが、表面はざらざらした感じでセメント(コンクリート)壁のようです。なお、スイス郵政の資料では混入物は"cement pigments"と表記されており直訳すると「セメント顔料」となります。しかし「セメント顔料」を検索してみると、セメントそのものではなくセメントに色を付けるための添加物を意味するそうなので、ここでは「セメント粉」と表現することにしました。
 以下に、8面シートと切手部分の拡大画像を載せます。
Cementswi1

Cementswi2
 拡大写真を見ると、小さな黒い粒が見えますが、これはセメント粉ではなく印刷されたものです(隣の切手も同じ場所に黒い粒があるります)。表面をよく見ると白い粉が付着していますので、たぶんこれがコンクリート粉なのでしょう。



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2023年10月 1日 (日)

オーストラリアの透明素材切手

Transaus2
 ご紹介が遅くなりましたが、オーストラリアから2022年11月に発売された、限定発行の透明素材製切手シートを入手しました。
 このブログでも何度かご紹介していますが、オーストラリア郵政では毎年年末が近づくと、その年に発行された切手の特別シート等を限定部数のみ作成してコレクター向けに発売しています。今回のシートもその一つで、2022年1月に発行されたUnder Sailと題したヨット関連の切手3種を収めた小型シート4種です。特筆すべきはその素材で、4シートとも紙ではなくプラスティック製の透明素材で出来ています。
 シートの一部をフォルダから引き出した状態の写真を下に示します。はみ出した部分は下が透けているのが判ると思います。
Transaus3

 小型シートを収めているフォルダの表紙の画像が次の通りです。
Transaus1

 発行部数はわずか150部なのですが、いまだに郵政のサイトでは売れ残っています。特別シートの濫発が続いてコレクターに見放されつつあるのでしょうか。


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