スキー板切手とトイレットペーパー製切手
ここしばらくスペインの変わり種切手ばかりご紹介していましたが、2020年10月にオーストリアからも非常にユニークな特殊素材切手が発行されました。
最初は、スキー板切手です(最初の画像)。ご覧の通り、山型をした変形切手ですが、注目されるのはその素材で、本物のスキー板と同等の素材を使っているそうです。具体的には、アルミニウムとプラスティックの複合材(aluminium-plastic composite)の上に、黄色いアクリル樹脂(acrylic glue)を付着させています。
複合素材のため、厚さも4mm以上あります。これは、2014年に同じくオーストリアが発行した磁器製切手よりも少し厚いです。
比較のため定規の上に今回のスキー板切手(左)と陶磁器製切手(右)を並べて撮った写真です(2番目の)。スキー板切手の方が黄色いアクリル樹脂の厚さ分ぐらい厚いのが判ります。
次にご紹介するのが、同じく10月発行のコロナウィルス切手です(画像3番目)
オーストリアでも日本と同じように、コロナ感染拡大期にトイレットペーパーの買い占め騒動が起こったそうで、その戒めを込めて本物のトイレットペーパーに印刷した小型シートを発行しました。図案にはかわいい子象が描かれていますが、これは概ね体長が1mということで、ソーシャルディスタンスを1m取るように呼び掛けるキャンペーンのキャラクターだそうです。額面は2.75ユーロですが同額の寄付金が付いて5.5ユーロで販売されています。寄付金はコロナ対策に使われます。
昨日届いた現物を見ると、確かにトイレットペーパーに印刷されています。それだけでは薄すぎるので少し厚手の紙で裏打ちされています。
さらに、この切手はトイレットペーパーのように横一列につながっています。検索してみたところ、横3枚がつながった状態で出荷されたようです(画像4番目)。
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