ブータンの超立体切手
最近は、レンティキュラーレンズを用いた切手の発行はそれほど珍しくなくなりましたが、8月に本家のブータンからも久しぶりに発行されました。
ブータン初の人工衛星を記念した切手で、人工衛星の写真と、ブータンの代表的な建物(寺院)が交互に現れます。この複数図案切替タイプのレンティキュラー切手は、ブータン初となります。
と思ったところで、レンティキュラーレンズの向きが変なことに気づきました。通常、立体視タイプの場合は(左右の視角のズレを利用するため)レンティキュラーレンズを縦縞にして使い、複数図案切替タイプの場合は(左右の目で同じ図案を見るため)横縞にして使うのですが、今回の小型シートは縦縞にして使っているのです。
さらによく見ると、人工衛星と寺院のそれぞれの図案が立体的に浮かび上がっていることが判りました。つまり、この切手は、立体視の図案が2種類切り替る、ハイブリッド型の超立体切手ということになります。
発行数は、購入したインドの切手商によると4,000シートだそうで、裏面にはシリアル番号も入れられています。
この切手商は、ブータンからの実逓便も送ってくれたのですが、残念なことに、切手の上には消印が押されていませんでした。

(2018年10月10日補足)
発行枚数ですが、別のニュースでは、5,000シートとされています。
また、このブータン初の人工衛星は、日本の九州工業大学のプロジェクトとして開発されたものだそうです。ブータンからの留学生4人も参加しています。
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