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2010年1月

2010年1月29日 (金)

異国同居型切手帳?(その1)

Jointbookletn1  画像(上)は、2006年にオランダが発行した、レンブラント生誕400年記念切手の切手帳です。

 実はこの切手帳、近年オランダが「サプライズ切手」と称して発行している変わり種切手の一つとして企画されました。

 どこが変わり種かというと、中の1ページに、オランダの切手と並んで、同時期にドイツから発行されたレンブラント切手を組み込んでいたのです。いわゆる異国同居型切手シート(切手帳)です。(画像下)

 サプライズ切手ということで、このことは、発行当日まで秘密にされていました。そして発売当日、現地の収集家が中を見てビックリして大騒ぎになりました。この切手帳の発売数は少なかった(後日45,000セットと判明)こともあり、ドイツ切手収集家の注文も殺到し、すぐに価格が高騰しました。

Jointbookletn2

 ところが…。その後、この切手帳の「ドイツ切手」は、ドイツ政府の正式な許可を得て印刷されたものではなかったことが判明しました。そして、この「ドイツ切手」は切手ではなくただのラベルとされ、オランダ郵政は希望者からの払い戻しにも応じることとしました。

 さらに、この「ドイツ切手風のラベル」は、オランダ国内に限って郵便に使用できるという特例も出されました。これは、郵便配達関係者がオランダの正規のレンブラント切手と見分けるのが難しいという理由からです。その結果、見かけはドイツ切手だが切手ではなく、オランダ切手ではないにもかかわらずオランダ国内の郵便に使えるという、ややこしいラベルが生まれました。

 これらの経緯については、次のWebの12~14ページを参照して下さい。

 http://www.jointstampissues.net/journals/35_2006_November.pdf

 この情報は、最近、アメリカの収集家から教えてもらったものです。しかし、当時の日本では全くこの話を聞きませんでした。こんなに面白い話を3年半も知らなかったとは…。

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2010年1月25日 (月)

ワールドカップ2002・コート・ジボアールの切手

Worldcup2002cote

 元旦にご紹介したワールドカップ2002・カメルーンの切手と並んで入手困難な、コート・ジボアールの未使用完全セットをようやく入手できましたので、「世界の変わった切手たち」のコーナーに追加しました。
 http://www.aramaki.com/home/stamp/stamp8/worldcup.html

 驚いたのは、切手帳(上記ページ参照)と、切手付封筒(画像参照)も発行されていたという点でした。切手帳は、400+20F切手が10枚収められたもので、通常のシートの切手とは耳紙の様式が違うので区別できます。このセットは、400+20Fだけが先に市場に出回っていましたが、どうやらこの切手帳がバラされたものだったようです。

 購入したアメリカのディーラーに尋ねたところ、コート・ジボアールのセットの在庫はこれ1点だけとのこと。しかし、カメルーンのセットの在庫があったので、併せて購入しました。
 先ほど、従来私が持っていたコート・ジボアールの未・済混合セットと、今回追加購入したカメルーンの未使用セットをYahooオークションに出品しましたので、関心のある方はどうぞ。
 http://page4.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d101225980
 http://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/132486035

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2010年1月23日 (土)

元祖・だ円形切手(続報)

Finlandoval

 昨年ご紹介した、フィンランドの元祖・だ円切手ですが、ようやく額面10PENNI切手のオリジナルを入手でき、全3種類を揃えることができました。
 画像では判りづらいですが、オリジナルの方が文字がシャープな印象です。2枚並べれば区別が付きますが、単独ではオリジナルかリプリントかの判断は難しいですね。

 他の初期のだ円形切手と併せて、「世界の変わった切手たち」のコーナーに展示しています。ご興味のある方はご覧下さい。
 http://www.aramaki.com/home/stamp/stamp7/oval-1st.html

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2010年1月15日 (金)

レンティキュラー付き切手帳

3dbooklet1 もう1点、レンティキュラー関係のアイテムを紹介します。
 画像の切手帳は、オランダで発売されたもので、サッカーチームの「Ajax」のファン向けに製作された、いわゆるp-stamp(プライベートオーダーで図案を作成できる切手の総称)の切手帳です。

 表紙の中央部に「窓」が空いており、そこから、サポーターの応援姿の写真が見えます。
 表紙を1枚めくったのが2枚目の画像です。この部分には、レンティキュラー印刷(立体印刷)のカードが綴じ込まれており、角度を変えると、中央部に「Ajax」のマークが浮かび上がります(3枚目の画像参照)。
 肝心の切手は、その後に3枚入りのペーン(4枚目の画像参照)が3枚(合計9枚)綴じ込まれていますが、切手自体のデザインは、マークを中央に配したオーソドックスなものです。

 p-stampの変わり種については、あまり熱を入れてはいませんでしたが、先日ご紹介したアナグリフ印刷のp-stamp等、探せば色々見つかるものです。

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2010年1月11日 (月)

北朝鮮のトラ切手(レンティキュラー)

3dtiger 北朝鮮発行の年賀切手らしき立体印刷(レンティキュラー印刷)切手を入手しました。

 画像では、ブレた感じになってしまいましたが、実物は奥行感があってなかなかの出来映えです。
 切手上には2010年の年号が付いていますが、ebayには12月下旬には出品されていましたので、実際の発行年は2009年だったのでしょう。
 今後、このようなレンティキュラーの年賀切手の発行が恒例になるのでしょうか…。

 ちょっと気になるのは額面で、171wonと、半端な数字になっています。昨年の通貨切り替えの影響があるのかもしれませんね。

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2010年1月10日 (日)

小さな切手帳

Bookletrsa1 以前、椙山さんのブログで、最小の切手帳の話題が出ていましたが、ついにその最小記録を更新する切手帳を見つけました。

 上の画像の切手帳がそれで、南アフリカが1930年代に発行したものです。縦2.4cm×横4.8cmの小ささです。

 中を開くと、額面1dの連刷切手(スコットNo.48d)が2セット(計4枚)と、額面1/2dの連刷切手(46d)が2セット収められています。(画像下)
 当時の南アフリカでは、「South Africa」と「Suid Africa」の2種類の国名表示の切手を連刷で発行していました。

Bookletrsa2_2

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2010年1月 6日 (水)

3-D(アナグリフ)印刷切手の話題いろいろ

Anaglyphusa<その1>
 私のホームページの「メガネで見る立体印刷(アナグリフ)切手」のコーナーをリニューアルしました。
 以前上記のページに展示していた、アメリカの20世紀シリーズ中の1枚(画像参照)についてですが、これは一見、3D印刷に見えますが、そうではないことが判明しましたので、今回削除しました。
 この切手は、図案自体が3D映画を楽しむ観客を描いていますし、アナグリフ特有の色のズレもあります。さらに、同時に発売されたプレゼンテーションパックには、3D用のメガネも入っていたということなので、これまでアナグリフ切手だとばかり思っていました。しかし、3D用メガネで実際に切手を見ても、大して立体的には見えないので、その点は少し不思議には思っていました。
 最近、アメリカの収集家の方から指摘を受け、この切手自体はアナグリフ印刷ではなく、附属の3D用メガネは、切手を見るためのものではなく付録のコミックブック用のものだということが判りました。
 これまで長年、3D切手として展示していたため、多くの方に誤解をさせてしまいました点をお詫びいたします。

<その2>
 上記のページには、2009年に南アフリカで発行された恐竜の3D切手10種の小型シートと、その実逓カバーを展示しています。カバーについては、現地のディーラーの方に頼んで送ってもらったのですが、最初私の所へ届いた封筒は何と「消印漏れ」でした。再度先方にお願いし、2度目の正直で作成されたカバーです。消印は決して鮮明ではありませんが、2009年12月という部分までは読み取れるので、良しとしましょう。

<その3>
 先日、面白切手コレクターの椙山さんのブログで、オーストリア発行の3D切手帳が紹介されていましたが、そのオランダ郵政版を入手しました。
 下にその画像をアップしましたが、切手の基本的なデザインはオーストリアのものと同じです。ただ、オーストリアは8面シート、オランダは10面シートなので、恐竜と大蛇の切手が2枚ずつ収められています。なお、切手シートは、本のページに直接貼り付けられているので、切手シートを無傷のまま取り出すことができないのが残念なところです。

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 切手帳というよりも絵本として作られ、そのオマケが切手という感じです。本文は36ページに渡り、モンスター的動物のイラストと説明書きが書かれており、その一部は3Dになっています。この本文のイラストも、オーストリアのものと共通で、説明書の言語が違うだけのようです。裏表紙にしっかりISBNコードとそのバーコードが入っている点も、両国共通です。
 なお、オーストリアからは3種発行されていましたが、オランダからはこの"Monsteres in 3D"1種だけのようです。

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2010年1月 4日 (月)

ワールドカップ1982年・新発見の三角切手

Yemenworldcup もう一点、最近入手したワールドカップ関連の切手をご紹介します。

 画像の小型シートは、イエメン・アラブ共和国(北イエメン)が1982年に発行した、ワールドカップスペイン大会の記念切手です。ご覧の通り、無目打(目打状の印刷有り)ながら、三角切手が1枚収められています。

 実は、この小型シートについては、これまで存在すら知りませんでした。
 北イエメンの切手は、スコットカタログの収録が不完全で、1982年については丸々抜けています。そのため気が付くのが遅くなった次第です。三角切手については、一部の無目打や加刷切手を除いてほぼ集めたと思っていたのですが、ひょんなことから新発見があるのは、驚くと同時に嬉しいものです。

 なお、販売業者の説明書きには、ミッヘルカタログの番号(Block228)が付いていましたので、ミッヘルカタログには収録されているようです。ただし、この小型シートの図版が掲載されているかどうかは不明です。

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2010年1月 1日 (金)

ワールドカップ2002・カメルーンの切手

Worldcupcame1 あけましておめでとうございます。

 今年は、ワールドカップサッカーの年です。日本の初戦の相手はカメルーンだそうですが、そのカメルーンのレアな切手をご紹介しましょう。

 画像の円形切手を含むセットは、2002年のワールドカップ日韓大会を記念して発行された、カメルーンの切手です。また、同時に円形の小型シートも発行されています。(画像下)

Worldcupcame2 ワールドカップの際には、多くの国から円形の切手が発行されたので、この形自体はそれほど珍しくありません。しかし、このセットは、なぜかほとんど切手市場に出回っていません。
 スコットカタログでも、2009年版までは、この内の単片2種の使用済だけが掲載され小型シートは「未確認」とされていました。(2010年度版からは、全種掲載されているそうです。)

 当時は、郵趣サービス社を始め、どこの切手商にも入荷しなかったはずですので、サッカー切手やジャポニカ切手(日本にちなんだ切手の総称)のコレクターの方でも、これを持っている方はほとんどいないと思います。ひょっとしたら、現時点で日本にあるのは、この1セットだけかも知れません。

 このセットは、昨年の春頃に一度ebayに出品されたことがあり、その時は頑張って入札しましたが負けました。その後、昨年の12月になって別のオークションで出品されているのを見つけて落札し、年末に届いたものです。

 なお、2002年大会については、コート・ジボアールからも同様の円形切手が発行されており、こちらも非常に入手が困難です。
 カメルーンもコート・ジボアールも大会出場国ですので、切手濫発国の切手として無視するのが難しく、困ったものです。

 今年のワールドカップを機に、少しは市場に出回ってくれることを願います。

 

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