3-D(アナグリフ)印刷切手の話題いろいろ
<その1>
私のホームページの「メガネで見る立体印刷(アナグリフ)切手」のコーナーをリニューアルしました。
以前上記のページに展示していた、アメリカの20世紀シリーズ中の1枚(画像参照)についてですが、これは一見、3D印刷に見えますが、そうではないことが判明しましたので、今回削除しました。
この切手は、図案自体が3D映画を楽しむ観客を描いていますし、アナグリフ特有の色のズレもあります。さらに、同時に発売されたプレゼンテーションパックには、3D用のメガネも入っていたということなので、これまでアナグリフ切手だとばかり思っていました。しかし、3D用メガネで実際に切手を見ても、大して立体的には見えないので、その点は少し不思議には思っていました。
最近、アメリカの収集家の方から指摘を受け、この切手自体はアナグリフ印刷ではなく、附属の3D用メガネは、切手を見るためのものではなく付録のコミックブック用のものだということが判りました。
これまで長年、3D切手として展示していたため、多くの方に誤解をさせてしまいました点をお詫びいたします。
<その2>
上記のページには、2009年に南アフリカで発行された恐竜の3D切手10種の小型シートと、その実逓カバーを展示しています。カバーについては、現地のディーラーの方に頼んで送ってもらったのですが、最初私の所へ届いた封筒は何と「消印漏れ」でした。再度先方にお願いし、2度目の正直で作成されたカバーです。消印は決して鮮明ではありませんが、2009年12月という部分までは読み取れるので、良しとしましょう。
<その3>
先日、面白切手コレクターの椙山さんのブログで、オーストリア発行の3D切手帳が紹介されていましたが、そのオランダ郵政版を入手しました。
下にその画像をアップしましたが、切手の基本的なデザインはオーストリアのものと同じです。ただ、オーストリアは8面シート、オランダは10面シートなので、恐竜と大蛇の切手が2枚ずつ収められています。なお、切手シートは、本のページに直接貼り付けられているので、切手シートを無傷のまま取り出すことができないのが残念なところです。
切手帳というよりも絵本として作られ、そのオマケが切手という感じです。本文は36ページに渡り、モンスター的動物のイラストと説明書きが書かれており、その一部は3Dになっています。この本文のイラストも、オーストリアのものと共通で、説明書の言語が違うだけのようです。裏表紙にしっかりISBNコードとそのバーコードが入っている点も、両国共通です。
なお、オーストリアからは3種発行されていましたが、オランダからはこの"Monsteres in 3D"1種だけのようです。
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