マークシート欄付きのクリスマス切手
Merry Xmas !!
ということで、今回はカナダのちょっと変わったクリスマス切手をご紹介します。
画像上の大型のセルフ糊シール切手は、1983年に郵便自動化の実験のために発行されました。
クリスマスの時期は、カード等を送るために郵便物の数がピークになるため、その合理化を目指したものです。
最初に目が行くのは、下部のマークシート欄ですが、ここは郵便番号をマークするところです。そして、上部の印面左横の縦3本のバーコードが、「郵便番号付きの郵便物」であることを示しています。
嬉しいことに、この切手を使って郵便番号を記入した郵便物は、少し割安の料金が適用されたとのことです。
翌1984年にも同様のセルフ糊シール切手が発行されています。こちらは、前年より少し改良されて、上部の印面部分と、下部の郵便番号マークシート部分の間に切れ込みが入れられ、別々に離して貼ることができます。
なお、これら2点の切手はスコットカタログには掲載されていませんが、そんなに珍しいものではなく、ebay等で検索すれば、数百円で入手することができます。
なお、この実験の結果を受けて、1986年から郵便番号記入の割引郵便制度が正式なものとなり、バーコード付きのクリスマス切手が発行されるようになりました。
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