トルコの八角形切手のバラエティ
お盆休みで少し時間が出来たので、昨年購入した、トルコの八角形切手のロットを整理しました。パッと見たところ、セット崩れの単片や、非実逓カバー、状態の悪いアイテム等の集まりで、はっきり言ってあまり期待はしていませんでした。
でも、ちゃんと見てみるものですね。3点ほど「お宝」を発見しました。
1点目は、偽造切手のカバーです(画像1番目)。この八角形切手には、目打が11.5の偽物(真正品は13)があることは、スコットカタログ等の大抵のカタログに記載されており有名です。しかし、その偽物の実物を見たことがありませんでした。たまたまロットの中に目打ちの怪しいものがあったため、以前切手の博物館でコピーした専門カタログの記述と比べて偽物と確認しました。
偽物の特徴は、1)目打が粗い(11.5)、2)図案が全体的にシャープ、3)左端の枠線内の模様の傾きが真正品と逆(画像2番目参照)、という点で識別できます。
2点目は、目打のエラーです(画像3番目)。耳紙の右下コーナー部分の紙が折れ曲がっていたため、目打のラインが乱れています。
3点目は、TYPE IIの耳紙付です。(画像最後)
この切手には、最初に印刷されたTYPE Iと、増刷されたTYPE IIがあることが一部で知られています。TYPE IIの方が全体的に薄い感じの色合いということですが、その区別は容易ではありません。
しかし、TYPE Iは12面シート、TYPE IIは45面シートで刷られたたため、フルシートでは容易に区別がつきます。
また、TYPE IIの耳紙部分には、×印(目打や裁断を付ける際の見当線、通称:トンボ)が付いていますので、耳紙付きであれば単片でも区別が簡単です。
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