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2009年7月 4日 (土)

139年ぶり!!

Vatican 画像の切手は、昨年(2008年)11月に、バチカン市国とマルタ騎士団から共同発行された、三角切手です。
 一見どちらも同じように見えますが、額面(2.50ユーロ)の印刷位置が違うのが判りますでしょうか?
 左側がバチカン市国の切手+タブ(切手に付属しているが、切手としては使えないラベル)、右側がマルタ騎士団の切手+タブです。
 マルタ騎士団というのは馴染みがありませんが、ひと言でいうと、古い歴史のある慈善活動団体です。大昔は、独自の領土を持っていましたが、現在では領土を失い、ローマに本部ビルを所有しているだけです。しかし、独自の通貨と切手を発行していることでも知られ、その切手は、本部ビル内の郵便局から、マルタ騎士団と郵便協定を結んでいる国宛の郵便にのみ使えます(残念ながら日本は協定を結んでいません)。
 今回ご紹介した切手は、2008年にバチカン市国とマルタ騎士団との間で郵便協定が締結されたのを記念して、発行されたものです。

Colombia1869 この切手の形は、ご覧のとおり、不等辺の直角三角形ですが、実はこの形の切手は非常に珍しいのです。三角切手は数多く発行されていますが、そのほとんどは直角二等辺三角形で、不等辺直角三角形となると、実に139年前の1869年のコロンビアの発行例ががあるだけです(画像下)。このコロンビアの三角切手は無目打でしたので、目打の付いたものとしてはこれが最初の発行となります。

 このように、共同発行切手としての珍しさの他に、変形切手としても非常に貴重な存在ですので、1セットは欲しいところです。
 ところが、バチカン市国の切手は、郵趣サービス社を始め新切手を取り扱っている切手商で容易に購入できました(ただし1枚980円と結構高かったです)が、マルタ騎士団の切手の方の入手が大変でした。日本でマルタ騎士団の新切手を取り扱っている店はなく、インターネットで海外の切手商を探しても見つかりません。結局、ある切手商に頼み込んで、特別に取り寄せてもらい、やっと先日入手できた次第です。
 ちなみに、1枚だけ取り寄せるわけにはいかなかったので、シートで購入してバラしました。まだ重品が何枚も手元にありますので、もし、このマルタ騎士団の三角切手をお探しの方がいましたら、お譲りできます。直接私までご連絡下さい。(mail@aramaki.com)

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コメント

マルタ騎士団(SMOM)は意外に知名度があるようで、国内のウェブサイトを検索しても、紹介してるホームページがいくつも見つかりますね。
なのに、国内で取り扱ってる切手商がないのは以前から不思議でした。
まあ、Y社の場合はUPU加盟国に限るという制約があるのでしょうか、パレスチナやクルド自治区、北キプロス、ボスニアのセルビア地区やクロアチア地区など、メジャーな発行国でも無視してるようで、SMOMなど論外なんでしょうね。
でも、イタリア関係をやってれば、バチカン、サンマリノと共に、外せない対象じゃないでしょうか?
私も、以前は騎士団に直に問い合わせて注文したこともありますが、カードが使えなかったり、返信メールがイタリア語のみだったりで、往生しましたっけ。
でも、イタリアの切手屋さんなら結構扱ってるようですね。
ちなみに、このタイプのジョイントイッシュー(一方ずつが同図案のタブ)は少し前に、SMOMとサンマリノの間でも発行してましたね。

投稿: Heinrich | 2009年7月 9日 (木) 22時56分

 マルタ騎士団の切手の入手が難しいのは、単純に需要がないからだと思います。集めている人は、定期発送で入手するでしょうし、図案もトピカル切手収集家向けではありません。日本の切手商が輸入しても売れ残ってしまいそうです。
 ただ歴史のある団体なので、テーマチック収集のテーマによっては、必要なアイテムになるかもしれません。

 UPUには加盟していなくても、一定の国との間で実際に使用できる以上、「切手」として収集対象にはすべきなんでしょうね。

投稿: 荒牧 | 2009年7月11日 (土) 13時05分

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