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2009年6月

2009年6月28日 (日)

最小の切手の実逓カバー

Small もう一つ、重要な19世紀アイテムのご紹介を…。

 画像は、メクレンブルク・シュバリーン大公国(現在のドイツの一部)から発行された、世界最小の切手の「単片使用のカバー」です。
 この切手は、1/4シリングの小さな切手が4枚1組で発行され、通常は4枚で1シリングの切手として使われました。そして、端数の必要な場合にのみバラバラに切り離して使われました。そのバラバラの単片が、11.5mm×11.5mmの世界最小サイズとなっているという、ちょっと特殊な切手です。

 このタイプの切手は、合計3種発行されました(スコットカタログNo.1,4,5)。そのうち、No.4はかなりの珍品ですが、No.1と5はそれほど珍しいものではありません。しかし、単片にバラして使用された実逓カバー(実際に郵便に使われた封筒)は、かなりの珍品で、ずっと探していました。
 今回入手できたのは、この切手の単片使用例として知られる、切手付き封筒への加貼使用例です。また、裏面には中継印及び到着印らしきものも押されています。
 貼付された切手は、残念ながら一番安いNo.5で、しかも消印が切手部分にだけ押されて、封筒の印面部分はペン消しになっているのが少し残念ですが、結構リーゾナブルな値段で購入できました。

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2009年6月22日 (月)

2番目に小さな切手

Colombiasmall 昨日ご紹介した、コロンビアの三角切手と同時に落札したアイテムをご紹介します。

 画像は、コロンビアのBolivar州が1863年に発行した切手で、世界で2番目に小さい切手(13mm×11mm)として知られています。
 このサイズの切手は3種類あり、この緑色の10c切手の他に、赤色の10cと同じく赤色の1p切手が発行されています。その内、赤色の2種はカタログ評価も安く、入手はそれほど難しくありません。しかし、緑色の切手はかなり高価で、スコットカタログの2009年版では、使用済みでも$550もします。

 以前、某切手商で売られているのを1回見たことがありましたが、高価だったので、購入を見送ったことがあります。それから数年後…やっと入手できて嬉しい限りです。残念ながら右下のマージン(注:切手周囲の余白のこと)が若干欠けていますが、マージンが完全な物はかなり高いので手が出ません…。

 なお、この切手は、14種類のバラエティがあり、この切手はそのType4だそうです。コロンビア切手の専門収集家ではないので、深入りはするつもりはありませんが…。 

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2009年6月21日 (日)

コロンビアの三角切手の使用例

Colombia1 前回の記事から少し間が空いてしまいましたが、引き続き、クラシックの変形切手をご紹介します。

 上2枚の画像は、どちらもコロンビア1865年発行の正三角切手の使用例です。
 残念ながら、郵便物そのものではなく、郵便為替証書(Money Order)に貼付されたものですが、これでもかなり珍しいもののようです。
 2枚とも、いわゆるペン消しですので、何か英領諸国の切手で見られる「印紙としての使用例」に見えないこともありません。しかし、この当時のコロンビアでは、郵便切手を印紙に使用してはいませんでしたし、通常の郵便物についてもほとんどはペン消しが行われていました。したがって、郵便関係の使用例の一種になります。
 入手先はあるヨーロッパのオークションです、オランダの元・三角切手収集家の知人(国際展の大銀賞受賞者)が、「珍しいアイテムがある。私も初めて見た。」とmail連絡してくれたものです。

Colombia2_2 オークションには、他にも初期のコロンビアの名品らしきものが沢山出品されており、中には「元フェラーリコレクションの収蔵品」というのもありましたので、かなり著名なコレクションだったようです。
 なにぶん、手持ち資金には限りがあるので、「たぶん、1つも落札できないだろうな。」と思いながら締め切り間際に入札したのですが、2点も落札できてビックリです。これも世界的不況のおかげでしょうか…。

 なお、このオークションの出品目録に、2箇所ほど興味深い説明が書かれていました。
 一つは、この切手の用途についてで、「この切手は、宛名人の自宅までの配達用に発行された。また、通常の料金の端数の支払用にも使われた。」とありました。前半の記述は、スコットカタログにも書かれている、carrier stampとしての用途でしょう。後半については、今回入手した証書のように、郵便為替の手数料の端数のために使用されたということでしょう。

 もう一つは、同オークションに、他にも全く同じ様式が用いられた証書が出品されていましたが、その説明は、郵便為替証書ではなく「代金引換小包の証書」と書かれていたことです。全く同じ様式(貼付された切手や金額が違うだけ)ですので、どちらも郵便為替証書のはずです。Swedencod
 思うに、郵便為替証書は為替手形の一種なので、この証書上には「この証書と引換に、金○○を支払ってください。」といった文言がスペイン語で書かれています。この文言を見た昔の収集家が、為替手形に関する知識が無かったか、スペイン語を誤訳したかで、代金引換小包の証書と勘違いした可能性が大なのではないでしょうか。
 ちなみに、ドイツやスウェーデンでは、代金引換郵便用に三角形の専用ラベル等を使用していました(画像3番目参照)ので、このことも誤解の原因になったかもしれません。

 実は、1年半ほど前に、私はこのブログにて、このコロンビアの三角切手を「世界最初の小包切手(番外編)」として紹介しました。http://aramaki.way-nifty.com/stamp/2008/01/post_12e0.html
 その際に、この切手の用途として、代金引換小包(cash on delivery parcel stamps)郵便切手である可能性が高い旨述べていましたが、どうも上記の通り、誤解だったようです。
 この点、訂正してお詫びいたします。

 ちなみに、この切手は、イベール(Yvert)カタログでは、不足料切手として分類されています。諸説が入り乱れているのも、この切手の使用例が余り残されていないせいでしょうね。

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