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2009年2月19日 (木)

エストニアの航空三角切手

Estonia1 久しぶりに、渋いカバーをご紹介します。

 画像は、先日ebayで落札した、エストニアが1920年に発行した三角形の航空切手のカバーです。世界初の航空三角切手ですので、三角切手コレクターにとっても、航空切手コレクターにとっても重要なアイテムと言えるでしょう。

 実は、この切手はかなりありふれており、簡単に手に入ります。しかし、本物の実逓カバーの入手はかなり難しいです。

 カタログには詳しく書かれていませんが、この航空切手は、"Ice-flight mail"と呼ばれる緊急輸送用に用意された切手なのです。
 "Ice-flight mail"というのは、エストニアが面しているバルト海が氷で閉ざされて船が出せない時に実施された航空便で、1920年2月7日から3月15日までの期間、エストニアのタリンとフィンランドのヘルシンキ間で実施されたのが最初です。当時の航空輸送は非常に高価なものでしたので、この緊急便には5Marka(通常の国際郵便料金の数倍)の特別料金が科せられました。その特別料金専用に発行されたのが、この三角切手です。
 ところが、印刷や配送に手間取り、実際に発行されたのは、緊急輸送開始後1か月以上経った3月11日(スコットカタログでは3月13日が初日となっていますが、それ以前に発行されたようです。)になりました。そして最後の"Ice-flight"である、3月15日発の便でのみこの三角切手が使用されました。したがって、現存する正規の"Ice-flight"の実逓カバーは3月11日~13日の消印となっています。
 初めの方で、「本物の実逓カバーの入手は難しい」と言ったのは、このように短期間しか使われなかったからです。なお、上記期間外(例えば4月以降)の消印が押されたカバーもたくさんあり、容易に手に入りますが、これらは"Ice-flight"ではなく、船便で輸送された物です。

Estonia2 今回入手したカバーは、
(1)消印が3月13日
(2)裏面に、ヘルシンキの到着印(画像下)がある。ただし、やや不鮮明で、3月?5日と、日付の10の位が読めない。(おそらく3月15日)
(3)料金が適正(特別料金5Mark+通常郵便料金125Penni+書留料金125penni)
(4)同じ差出人の"Ice-flight"カバーが何通か存在する。(おそらく郵趣家便)
 との特徴があり、本物だと思われます。

 ebayにも年に1~2回登場するので、決して超レアではありませんが、結構人気があって、なかなか落札できませんでした。今回、不景気のおかげか、それとも裏面の着印が不鮮明なおかげか、やや競争が少なく、やっと入手できました。

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