アメリカの再生紙切手(2)
もう一点、アメリカの再生紙切手を紹介します。
画像上は、1999年にアメリカが発行した、セルフ糊切手帳ペーン(販売用パッケージに入ったままの状態)です。このペーンは、剥離紙(はくりし)の両面に切手を付けて紙を節約した、"Double-Sided"ペーンとして有名ですのでご存じの方も多いかと思います。
このペーンについても、再生紙が使用されているようです。
私が、切手の博物館の図書室で資料を調べたところ、JPS(日本郵趣協会)のアメリカ切手部会の会報"THE U.S. PHILATELY Vol.10,No.2"の9ページに、「アメリカ切手では初めて 再生紙を使用」という解説が載っています。
アメリカ切手で初めてという点には疑問が残りますが、両面仕様で剥離紙を節約しただけでなく、再生紙も使った、エコロジーな切手といえます。
なお、画像の郵便局での販売用パッケージは、しっかりしたボール紙の上にペーンを載せ、透明フィルムでパッキングされたものです。さらに、"NEW FORMAT""DOUBLE-SIDED"等のPR文が印刷された黄色いシールも貼ってあり、このパッケージはかなりの資源の無駄遣いだという気もしないではありません。
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