SAPOA共同発行切手(第1弾)のドタバタ
昨日のブログでお話しした、UAE発行の正三角切手のように、数カ国の共同発行(ジョイント)切手の一部だけが未入荷になると、収集家としては本当に困ります。
共同発行切手といえば、2004年のSAPOA(南アフリカ郵便管理機構)が発行した鳥図案の六角形切手のドタバタが思い出されます。
この共同発行切手は、SAPOAの加盟国の内8カ国の「国鳥」を図案にした小型シートで、上部の"FIRST SAPOA JOINT STAMP ISSUE"という表記が、その意気込みを感じさせてくれます。
この、第1弾の当初の発行予定国8カ国は、次の通りです。
(1)ボツワナ
(2)ナミビア
(3)スワジランド
(4)南アフリカ
(5)ザンビア
(6)マラウイ
(7)ジンバブエ
(8)アンゴラ
しかし、実際に日本の切手商に入荷したのは、(1)~(5)の5カ国分だけだったようです。しかも、その内の、南アフリカのシートの販売価格は5,700円、ザンビアは5,200円という高額です(販売価格は、「郵趣」誌による)。
残りの3カ国の内、(6)マラウイと(7)ジンンバブエについては、私は海外の切手商から購入しましたが、何と、マラウイ(画像)のシートの発行枚数はわずか1500枚だったそうです(値段も結構なものでした)。これでは、日本に輸入されなかったのは仕方ありません。
最後に残った、(8)アンゴラですが、上記の海外の切手商に「アンゴラの在庫はないのか?」と問い合わせたところ、「切手の印刷は完了していたが、結局「不発行」になった」との回答が返ってきました。
こういった国の切手の発行は、エージェントの業者が企画しますので、切手の印刷が終わっても、最終的に発行の許可が下りずに不発行になることは珍しくありません。
それにしても、収集家泣かせの共同発行切手です。
SAPOAからは、2007年に第2弾の共同発行切手が発行されましたが、今度は変形切手ではなかったので、正直ホッとしております。
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