貴重なオンピース
画像の切手は、1899年にニュージーランドで発行された「伝書鳩郵便」切手です。
この伝書鳩郵便は、オークランドとGreat Barrier諸島との間の連絡に使われた一種のローカル郵便で、1908年まで実施されました。その専用の切手として青・赤2種の三角切手が発行され、「世界最初の航空三角切手」としても知られています(正規の郵政庁が発行した最初の航空三角切手は、エストニアから1920年に発行されています)。
伝書鳩の脚に付けて飛ばすという性格上、出来るだけ軽くする必要があり、専用の極薄便箋も用意されました(画像下)。
この切手や便箋の未使用は、珍しいものですが、極たまに販売されているのを見かけます。しかし、実逓カバー(エンタイア)はまだ見たことはありません。
いつかは入手したいと思っていたところに、ebayで実逓カバーと未使用の中間とも言えるオンピース(消印は1900年3月17日)を見かけて、落札しました。切手の周囲に残った極薄便箋の断片が、良い味を出しています。
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