ブータンのCD-ROM付切手
2月21日にブータンから発行された、話題のCD-ROM切手が現地から届きました。
国内の切手商には、3月中旬に入荷していたので、既に入手された収集家の方も多いと思いますが、ちょっと期待はずれでしたね。何しろ、肝心のCD-ROM自体は切手ではなく、CD-ROMの袋の部分が切手であり、その袋の中にCD-ROMが密封されている形なのですから…。
したがって、この切手についてはCD-ROM「付」切手、あるいはCD-ROMジャケット切手と呼ぶのが正確だと思います。
画像は、現地の人に頼んで実際に郵便に使ってもらった「実逓カバー」なのですが、さすがに切手として使うには違和感がありますね。また書留の国内便でお願いしたのですが、書留ラベル等を使わずに手書きで引受番号を書いており、着印等もないので、実逓の証拠に乏しいのがちょっと残念です。でも、一般に入手できる記念印付きのFDCとは違い、通常の消印(日付は3月10日)が押されており、しかも郵便局名が首都の"THIMPU"ではなく、”PARO"(空港のある都市)であるのは、貴重だと思っています。
それにしても、宛先には、氏名、会社名、都市名だけしか書かれていません。ブータンでは、細かい住所が書いて無くても郵便物が届くのですね。
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コメント
郵趣5月号にこのCD付き切手の紹介記事を書きました。私の印象は期待はずれというよりもむしろ意外にマトモだなと感心しました。紙製のパッケージ(ジャケット)の方が切手(国名・額面数字が表記されていますね)ですから、言うなれば、れっきとした切手付き封筒、ステーショナリーですよね。CDそのものを切手にしなかったのは、どうでしょう、ある意味では卓見だと評価しているのですが・・・・。
なお、中のCDを鑑賞するためには密封されているパッケージを切り開かなくてはなりません。やや抵抗感もありましたが、この際だからと思い切って開封し、きちんと動画を見ました。素人臭さのないれっきとした映像作品でしたので、この点も良かったかと思います。
そうそう、CDは5インチではなく3.5インチの方だということがほとんど知られていないようなので特に記しておきます。
投稿: すぎやま | 2008年4月 4日 (金) 23時52分
こんにちは。ジャケット部分を切手にする方法は、印象はともかく、すごいアイデアであることは確かですね。この方法を応用すれば(平べったいものなら)何でも切手にすることができます。コイン付切手やスルメ付切手なども発行が可能になります。
ひょっとしたら、CD本体を切手にするよりも革命的なものなのかも…。
投稿: 荒牧 | 2008年4月 5日 (土) 22時44分