世界最初の年賀切手
新年あけましておめでとうございます。(少しだけ早いですが)
「郵趣」1月号が届いた方は、P14~15の「私の好きな 世界の年賀切手」という記事をご覧になったかと思います。
紹介されていた10種の切手は、椙山さんならではの視点で選ばれており、どれも一癖も二癖もあって楽しめます。(個人的にはイスラムの年賀切手というのが興味深かったです。)
私も1点、パラグアイ発行の年賀切手を紹介します。
見てのとおりの菱形切手で、1931年12月31日に発行されました。前年8月に発行された菱形切手に"FELIZ ANO NUEVO 1932"と加刷されています。加刷の文章は、スペイン語で「あけましておめでとう 1932」といった意味ですので、堂々たる年賀切手です。
発行年もかなり古いので、おそらく世界最初の年賀切手ではないかと思っています。
なお、翌年には、ツェッペリン飛行船を描いた三角切手に加刷した年賀切手も発行されています(これは結構入手が難しいです)。
初期の年賀切手が変形切手だったというのは変形切手収集家としては嬉しいものです。
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コメント
あけましておめでとうございます。
さっそく郵趣1月号の記事について触れていただいてありがとうございました。あのカラー特集の中で、さらりと書きましたが荒牧兄ならばニヤッと笑ってお気づきのことと思います。日本の飾り馬が通説言われているような「世界最初のくじつき切手」ではなく本当は2番目だということを。世界最初のアイテムは、正しくはくじに切手としての機能が付与された「切手(機能)つきくじ」なのですが、どちらが主従かを問うたところでワールド・レコードの順番が入れ替わるわけでもないので、飾り馬は2番目と断言することにしました。世界初はノルウェーが1964年に発行したTemporary Inland Postage Stampですよね。
飾り馬が世界初だとの誤った情報をうっかり出してしまった某日本伝統郵趣家さんは悪気はなかったとは思いますが、きちんと調べるべきでしたね。
例えば、戦前の国立公園シリーズのグラビア技術は高かったと思い込んでいる人が多いのですが、当時、日本ではグラビアのメッシュを国産できなくてドイツから輸入していました。その時点でもう二流なんですけど、実際のできばえでも当時のオランダの普通切手が既にグラビア印刷で諧調表現力もはるかに上です。世界標準から言えば、ぎりぎり二流の上、と言えなくもないのですが、特殊切手なのにオランダの普通切手に負けているんですから、多少控えめにしていた方がいいのでは?と端から見ていて冷や汗かきそうになります。
なぜか日本伝統郵趣家(かつては私もそうでしたが)は世界規模でのリサーチ力が弱いのでは?と感じる時があります。一声かけてくださればいつでもサポートして差し上げるんですが。
投稿 椙山哲太郎 | 2008年1月 1日 (火) 23時14分
こんにちは。本年もよろしくお願いいたします。
「世界規模でのリサーチ力」の話は、本当にそう思いますね。幸いインターネットの時代ですので、情報収集も切手の入手もずいぶん楽になりました。
ちなみに、世界最初の年賀切手の話は、某切手商から聞きました。切手自体はずいぶん前から持っていたのですが、スペイン語が解らなかったので、気が付きませんでした。また世界最初のくじ付き切手のことを私が知ったのは外国の文献です。
さて、今年はどんな新発見があるのでしょうか・・・。
その前に、昨年紹介しきれなかった「世界最初の紙製円形切手(超大作です)」と、年賀切手の件で思い出した「たぶん世界最初の小包切手」と、現在裏付け資料を探している「アメリカ発行の再生紙の切手」等を公表しなければ・・・。情報は、皆で共有してこそ価値があるのですから・・・。
投稿 荒牧 | 2008年1月 2日 (水) 00時04分
こんばんは。こちらこそ今年もよろしくお願いします。
さて、今年発表予定の3テーマ、たいへん楽しみです。「世界最初の紙製円形切手」が超大作というのは特に楽しみです。自分の郵趣データベースは1960年代以前がまだ未登録が多いので、紙製円形切手に関する蓄積がろくにできていません。自分の郵趣データベースでは1970年6月15日にクウェートが発行した国王(2種)が最古ですから、たぶんだめでしょう。もっと古いのがありそうな気がします。
世界最初の小包切手は1879年にベルギーが発行した小包切手セット一式と記録がありますが、アメリカの再生紙切手は見当がつきません。1992年に再生紙の切手付き封筒が発売になっているのは確認していますが、切手はわかりません。
投稿 椙山哲太郎 | 2008年1月 3日 (木) 00時52分