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2007年12月

2007年12月31日 (月)

世界最初の年賀切手

Newyear_2

 新年あけましておめでとうございます。(少しだけ早いですが)

 「郵趣」1月号が届いた方は、P14~15の「私の好きな 世界の年賀切手」という記事をご覧になったかと思います。
 紹介されていた10種の切手は、椙山さんならではの視点で選ばれており、どれも一癖も二癖もあって楽しめます。(個人的にはイスラムの年賀切手というのが興味深かったです。)

 私も1点、パラグアイ発行の年賀切手を紹介します。
 見てのとおりの菱形切手で、1931年12月31日に発行されました。前年8月に発行された菱形切手に"FELIZ ANO NUEVO 1932"と加刷されています。加刷の文章は、スペイン語で「あけましておめでとう 1932」といった意味ですので、堂々たる年賀切手です。

 発行年もかなり古いので、おそらく世界最初の年賀切手ではないかと思っています。

 なお、翌年には、ツェッペリン飛行船を描いた三角切手に加刷した年賀切手も発行されています(これは結構入手が難しいです)。
 初期の年賀切手が変形切手だったというのは変形切手収集家としては嬉しいものです。

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2007年12月25日 (火)

セルフ糊切手の当たり年

Selfus Merry Christmas!!
 ということで、アメリカが1974年に発行した、有名なセルフ糊シール式クリスマス切手の画像をアップします。
 画像は、シートの左上部分ですが、耳紙部分に、"SELF STICKING STAMPS""REMOVE FROM BACKING"等の標語が入ったタブが付いているのが面白いです。
 米国切手ですので、単片は簡単に入手できますが、できればタブ付きで集めたいところです。

 ところで、この切手が発行された1974年は、このアメリカの切手の他にも、23日に紹介したジブラルタルイギリス、さらにはノーフォーク島といった国(地域)からもセルフ糊切手が発行されました。

 当時は、セルフ糊式シール切手というのは、四角形・変形を問わず珍しいものでしたので、この1974年は初期のセルフ糊切手の当たり年と言えるでしょう。

 参考までに、1974年発行のセルフ糊切手のリストを末尾に掲載します。セルフ糊切手常連発行国のトンガを合わせると、この年には5か国から発行されたことになります。
 ただし、1974年は世界最初のセルフ糊シール切手が発行されて10周年だというのに、先駆者のシェラレオネからの発行が既に途絶えていたのは残念です。

<1974年発行のセルフ糊式シール切手>
(1) 2月10日 イギリス(プライベートオーダー)
(2) 3月20日 トンガ(航空切手)
(3) 5月 2日 ジブラルタル(UPU100年)
(4) 6月20日 トンガ(UPU100年)
(5) 9月11日 トンガ(ガールスカウト)
(6)11月15日 アメリカ(クリスマス)
(7)12月11日 トンガ(王立海洋研究所)
(8)12月16日 ノーフォーク島(UPU100年)

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2007年12月23日 (日)

ジャポニカ&図案ミス

Bookturk_3 セルフ糊切手帳を整理していたら、面白い切手を見付けましたので、ご報告します。

 画像は、前回のセルフ糊切手帳リストの(16)のタークス・カイコス諸島の切手帳に収められた切手の1枚です。
 この切手帳は、郵便の父と呼ばれるローランド・ヒル卿死去100年の追悼切手ということで、古代からの通信の歴史を描いています。その中で、くさび形文字やパピルスを描いた切手の次に並んでいたのが、画像の切手です。画像ではつぶれて読めませんが、左下に"Chinese Paper"と書かれており、おそらく、中国で発明された紙を使った文書を描いたつもりなのでしょう。
 しかし、図案の手紙は仮名文字が使われており、どう見ても日本の文書です。切手発行の趣旨からすれば、ちゃんと中国の文書を載せるべきでしたね。

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今年最大の成果

Bookant1 先ほど、「世界の変わった切手たち」のコーナーに、世界最初のセルフ糊切手帳の展示を追加しました。

 私は、四角形のセルフ糊切手については、1980年代前半ぐらいまでの初期のものは収集対象にしています。しかし恥ずかしながら、1974年から1982年までの間に、これだけの数のセルフ糊切手の切手帳が発行されていることをズッと知らなかったのです。

 たまたま、ebayで他の切手を検索している時に、ジブラルタルの切手帳を見付けたときの驚きといったら・・・。それが今年の1月のことです。
 その後調べると、他の英領・英連邦諸国からも時々発行され、1981年のチャールズ皇太子ご成婚記念で途絶えているらしいことも判りました。 リストを末尾に載せましたが、全部で25種になります。

 そして、これらを入手することが今年の大きな目標だったのです。
 幸い、英領・英連邦諸国の切手は海外の切手商での在庫も多く、3カ月ほどでほぼ収集できました。しかし、最後に残ったのは(25)の加刷切手です。これは、(24)の切手に"S.Atlantic Fund +50c"という文字が加刷された寄付金付き切手で(画像上・下参照)、フォークランド紛争関係の寄付金を集めるために発行されたもののようです。

Bookant2_2  これがなかなか見つからず苦労しましたが、11月に英国の切手商のリストに載っているのを発見し、先週無事入手できた次第です。
 何とか年内にリストアップした切手帳を集めることができホッとしています。ただし、このリストは私がスコットカタログで見当を付けて作成したものに過ぎません。ひょっとしたら、まだリストから漏れたセルフ糊切手帳が発見できるかも・・・。もし、何か情報があれば、お知らせ下さい。

<セルフ糊切手帳リスト>
(1)1974年 5月 2日 ジブラルタル(UPU100年)
(2)1975年 3 月 3日 モンセラット(工芸品)
(3)1975年12月17日 ジブラルタル(ミケランジェロ生誕500年)
(4)1977年 2月 7日 アンティグア(エリザベス2世銀婚)
(5)1977年 2月 7日 グレナダ・グレナディーン(エリザベス2世銀婚)
(6)1977年 2月 8日 グレナダ(エリザベス2世銀婚)
(7)1977年 4月 4日 アンティグア・バーブーダ(エリザベス2世銀婚)
(8)1977年10月31日 バルバドス(エリザベス2世銀婚、*単片3種)
(9)1978年 4月12日 グレナダ・グレナディーン(エリザベス2世即位25年)
(10)1978年 6月 2日 アンティグア(エリザベス2世即位25年)
(11)1978年 6月 2日 グレナダ(エリザベス2世即位25年)
(12)1978年 6月12日 ジブラルタル(エリザベス2世即位25年)
(13)1978年 7月24日 タークス・カイコス諸島(エリザベス2世即位25年)
(14)1978年10月12日 アンティグア・バーブーダ(エリザベス2世即位25年)
(15)1979年 7月20日 モーリシャス(アポロ11号月着陸10年)*2007.12.24追加
(16)1979年 9月27日 タークス・カイコス諸島(ローランド・ヒル死去100年)
(17)1981年 6月16日 アンティグア(皇太子ご成婚)
(18)1981年 6月16日 セントルシア(皇太子ご成婚)
(19)1981年 6月16日 グレナダ(皇太子ご成婚)
(20)1981年 6月16日 グレナダ・グレナディーン(皇太子ご成婚)
(21)1981年 6月16日 ドミニカ(皇太子ご成婚)
(22)1981年 7月 7日 タークス・カイコス諸島(皇太子ご成婚)
(23)1981年 10月29日 カイコス諸島(皇太子ご成婚)
(24)1981年 8月14日 アンティグア・バーブーダ(皇太子ご成婚)
(25)1982年 6月28日 アンティグア・バーブーダ(*(24)に寄付金加刷)

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2007年12月21日 (金)

渋いカバー2点

Covernko このところ、立体(レンティキュラー)印刷切手だの、CD切手だのと、派手な変わり種切手の話題が続いたので、今回は玄人好みの渋い実逓カバーを2点紹介します。

 最初は、北朝鮮の円形切手のカバーです。「また北朝鮮か」と思ったかも知れませんが、これはひと味違います。
 市場に出回っている北朝鮮切手の実逓カバーのほとんどは、いかにも郵趣家が作成しました(フィラテリックカバーと呼ばれます。)という感じの、全種をセット貼りにした国際便(中国宛)のものです。
 しかし、画像(上)のカバーは、1999年発行の干支切手1種貼りの国内便カバーです。宛名も朝鮮文字ですし、消印も西暦ではなく主体暦(チュチェ暦)表示のものです。たまたま即売会で入手しましたが、なかなか気に入っています。

 2点目は、最近、(ebayではない)オークションで入手したばかりの、トルコの八角形切手の1枚貼り実逓カバーです。(画像下)

Octtur この切手は、19世紀終盤に発行された切手なのですが、それほど希少なものではなく、未使用5枚セットは数千円で手に入ります。
 実逓カバーの入手についても、少し苦労しますが、ちょこちょこオークションで見かけます。しかし、入手できるカバーは5種セットが貼られたフィラテリックカバーばかりで、しかも宛名がアルファベットで書かれています。

 そこで、宛名がアラビア文字で書かれた1枚貼りの実逓カバーをずっと探していたのですが、やっと縁あって入手できた次第です。
 画像では少し判りにくいですが、消印も何とか読めますし、裏面には複数の到着印も押されています。

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2007年12月14日 (金)

北京変わり種切手五輪(3)織物切手

Textilehai1 こんにちは。北京変わり種切手五輪の第3弾は、CD切手と共に届いた、ハイチの「織物切手」です。(画像上。クリックすると拡大します。)

 似たような切手としては、これまで絹等の布製の切手刺繍(ししゅう)の切手が発行されてきました。布製の切手は布の上に通常の方法で図案を印刷しています。刺繍の切手は布の上に図案が刺繍されています。
 しかし、今回の切手は、布を織る段階で図案が織り込まれている点が異なります。このことは、切手シートの裏面を見るとよく判ります。(下側左の画像。クリックすると拡大します。)
 また、丁寧に目打ちも入れられているのですが、裏打ちの紙がない、ふにゃふにゃの切手シートに目打ちを正確に入れるのは大変なようで、購入した3シートの内2シートで、目打のズレが目立ちました(最後の画像)。この切手のセンターの良いものを探すのは難しいかもしれません。

 なお、おそらくほとんどの収集家がシートで購入したがると思いますが、日本での販売価格は1シート1万円を超える可能性があります。先のCD切手といい、立体印刷切手といい、変わり種切手収集家にとっては、出費の多い五輪になりそうです。

Textilehai2Textilehai3_2

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2007年12月13日 (木)

北京変わり種切手五輪(2)ビデオCD切手

Vcdnko1 こんにちは、「北京変わり種切手五輪」の第2弾として、今日届いたばかりの、北朝鮮発行「ビデオCD(Video CD)切手」を紹介します。

 ビデオCDというのは聞き慣れない言葉ですが、画質はVHS並み、記録時間は12cm版で最大79分と、DVDよりは劣る規格です。日本ではほとんど普及しませんでしたが(私は、資格試験の講座の受講でこれを使ったことがあります。)、アジア各国ではそれなりに普及しているそうです。ほとんどのDVDプレーヤー(PS2では無理らしいです。)で視聴可能です。
 なお、この切手のパッケージには、"The first Compact Disc video stamp of the world"と印刷されていますが、厳密には、CD Videoではなく、ビデオCDです。CD Video(CDV)というのは、大昔にLD(レーザーディスク)のバリエーションとして発売された規格で、5分間のアナログ画像と20分の音声を収録できる規格です。ビデオ CDは、画質がVHS並みといってもデジタルですので、アナログ画像のCDVとは大きく異なります。

 ややこしい規格の話はそれくらいにしておきまして、肝心の切手の話に戻りましょう。今回発行された切手は2種セットで、どちらも8cm版のシングルCDの縁を切って加工した、「八角形切手」です。
 早速プレーヤーにかけてみると、朝鮮民謡のアリランの紹介、マスゲームの画像、観光地といった内容が約10分間収録されていました。ただし、2種とも中の画像が同じだったのは残念です。

Vcdnko2 CDの切手といえば、以前にレコード切手を発行したブータンが、来年CD-ROM切手を発行することが発表されていますが、CD切手については、アジアの変わり種切手大国ブータンが、新・アジアの変わり種切手大国の北朝鮮に先を越されたという感じでしょうか・・・。
 ブータンのレコード切手は、昔はゲテモノ切手と酷評されましたが、今はむしろレトロ感が漂って良い感じです。このCD切手は今は「怪しい土産物」の様ですが、30年後にはどう評価されるのでしょうか・・・。

 次は、この切手が貼付されたカバーの入手が課題になりますね。裏面はCDの銀色のトラック部分になっていますので、セルフ糊は付いていません。封筒に貼るときは、強力な接着剤か両面テープを使わなければいけないでしょうね。
 なお余談ながら、北朝鮮は無目打切手を同時発行することで有名ですが、この切手の無目打(CD中央の穴が無い?)は発行されていないようです。

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2007年12月 7日 (金)

北京変わり種切手五輪(1)円形立体切手

3dkor 来年は北京五輪の年ですが、既に北京五輪を記念した切手も各国から発行されています。変わり種切手も続々と登場しそうですので、特別に「北京変わり種切手五輪」というカテゴリーを作って随時紹介していきます。

 まず、記念すべき第1弾は、中国の友好国の北朝鮮からです(画像上)。
 スキャナー画像で多少判りにくいですが、最近流行の立体(レンチキュラー)印刷切手です。しかも、5種の切手の周囲には丁寧に円形の目打が入っている、「円形立体切手」です。アジアの変わり種切手大国といえば、昔はブータン、今は北朝鮮ですね。

 この切手とほぼ同時期に、ハイチからも似たような円形立体切手が発行されています(画像下)。デザインはほぼ同じですが、こちらはシート上部に普通の四角形の切手も納められた、少しサイズの大きなシートとなっています。ただし、目打が入っているのは円形切手5種だけです。

3dhai これまで発行されてきた立体印刷切手は、どれも四角形のものばかりでしたので、これらは世界初の「円形立体印刷切手」になります。
 正式な発行日はどちらが早いのでしょうか・・・?
 なお、切手部分ではなく、シート全体の形が円形の立体印刷切手であれば、1973年にプータンから発行されています(画像はこちら)。

 両国からは、さらにユニークな切手も発行されたというニュースが入ってきています。近日中にこのブログで紹介する予定ですので、お楽しみに。

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