*19世紀の変形切手

2014年3月 4日 (火)

世界最初の変形切手(番外編)

1stboston2

 大手のオークションで、貴重なアイテムを入手しました。

 画像の エンタイア(注:封筒のみ残っているものをカバー、中の手紙も残っているものをエンタイアと呼んで区別しています。) ですが、見慣れない赤い円形切手(料金証票)が貼られています。

 印面には、"RAIL ROAD EXCHANGE CARPENTER & CO. KENNEBEC EXPRESS COURT SQUARE BOSTON"と印刷されており、アメリカのボストンで営業していた鉄道郵便会社の発行した料金証票のようです。額面は印刷されていません。
 鉄道郵便会社の料金証票はスコットカタログのアメリカ専門版にも掲載されていないため、発行年や他の種類もあるのかといった詳細は不明です。しかし、中の手紙の日付は1851年11月6日付であるため、遅くとも1851年には発行されたようです。

 とすると、1852年発行のインド・シンド州の円形切手よりも1年早い発行例となります。

 政府またはこれに準ずる機関の発行したものだけを切手とするなら、この鉄道郵便会社の料金証票は切手には該当しません。しかし、民間会社発行のものまで含めた場合は、今のところこれが「世界最初の変形切手」ということになります。

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2013年6月23日 (日)

楕円型切手の最古記録更新

Oval1stusa

 久しぶりに、クラシック切手の話題です。
 先日、アメリカのオークションにて珍しい切手を入手しました。

 画像の縦長のだ円型切手ですが、1864年にアメリカで発行された"Sanitary Fair"切手の1つです。

 Sanitary Fairとは、南北戦争の際、前線の兵士に医療・衛生用品を贈るために全米各地で開催されたチャリティ・バザーです。かなり大規模なもので1か月近く開催されたものもあったようです。
 その会場に出店した地元の郵便局が、チャリティー用に製作・販売した切手がSanitary Fair切手で、スコットのアメリカ専門版カタログには15種類が掲載されています。その中に1種だけ、だ円形の変形切手が存在します。これはボストンの会場にて販売されたものです。

 Sanitary Fair切手は、出店した地元郵便局が独自に製作・販売し、その管内の配達だけで使用可能だったようです。ローカル切手の一種だと言えるでしょう。

 なお、私の記録では、これまでの世界最古のだ円形切手は、1868年のフィンランドの蒸気船郵便会社の切手でしたが、それを4年も更新しました。

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2012年11月 4日 (日)

世界最小の切手(ローカル編)

Smallspr2

 世界最小の切手と言えば、1856年のメクレンブルク・シュバリーン大公国の切手(11.5mm×11.5mm)というのが定説ですが、このたび、ローカル切手ながら、それよりもはるかに小さい切手を入手しましたので、ご紹介します。

 画像(上)の、「6」「8」というスタンプが押された切手がそれで、1945年にドイツのSpremburgで発行されたものです。2次大戦直後の混乱期に各地方で発行されたローカル切手のひとつです。サイズ(実測)は、横10mm×縦8mmしかなく、面積比ではメクレンブルク・シュバリーン大公国の切手の約6割という小ささです。比較のため、画像では両者を並べています。
 世界最小の切手の定義を「国家が発行した切手」に限らず、「地方政府が発行した切手」も含めれば、これが世界最小の切手ということになります。

 たまにネットオークションにも出ていますが、ご覧のとおり簡素な切手ですので、偽物が多く、注意が必要です。今回入手したのは、書留の実逓カバー(画像下)で裏面には到着印もあります。ドイツのきちんとしたオークションで入手しましたし、鑑定印も付いていますので、本物の可能性が高いと思っています。

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2012年10月 8日 (月)

喜望峰・隠れた難関切手

Cape

 喜望峰の三角切手は、私のような変形切手収集家にとっても、クラシック切手の収集家にとっても人気の切手です。その中で、一番入手が容易なのは、スコットカタログ番号4番(ギボンスカタログ番号6番)の4ペンス切手の使用済で、3~5,000円出せば比較的状態の良いものが買えます。

 しかし、この切手の未使用になるとかなりの難関です。手元の少し古いギボンスカタログ評価は、使用済が45ポンドに対して、未使用は400~600ポンドと約10倍です。それでも喜望峰の三角切手の中ではそれほど高い評価ではないのですが、実際に売っているのをほとんど見たことがありません。
 カタログ値以上に入手が困難な切手だといえるでしょう。

 今回、アメリカのオークションでに、2点出品しているのを見つけ、運良く1点落札できました。落札価額は、最低値の2倍程度に上がりましたので、やはり人気があったのでしょう。

 画像の通り、マージンは、やや不格好ですが3辺ともしっかり残っています。また、喜望峰の三角切手の未使用は、裏糊が落とされていることが多いのですが、この切手はしっかり裏糊も残っています。刷色もフレッシュで、良い物を入手できたと喜んでいます。

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2012年9月22日 (土)

元祖・世界最大の切手(目打入)

Cubierta1905

 以前、このブログでもご紹介した元祖・世界最大の切手である、コロンビアの書留切手ですが、最大サイズ、それも目打入りのものをやっと入手できました。

 1905年に発行されたセットの内の1種ですが、サイズ(実測)は150mm×82mmと、あの1972年のフジャイラの月面着陸切手よりも若干大きいです。
 発行時点での最大の切手だったと言えるでしょう。

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2012年9月15日 (土)

八角形切手のバイセクト使用例

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 ちょっと不思議なカバー(切手付の封筒)を入手しました。上の画像の切手部分は、ちょっとゴチャゴチャしていますが、トルコ切手2枚、ギリシャ切手2枚、トルコ・テッサリア占領地の八角形切手の計5枚が密集して貼られています(一部は重ね貼り)。
 そのうち、ギリシャ切手2枚と八角形切手は、バイセクト(半分に切って、半額の切手として使用されたもの)です。消印は、Volos(トルコ・テッサリア占領地内の都市)の1898年5月25日付の印が2種類3個押されています。また、裏面(下の画像参照)には、"BURSA BRAILA TELEFON"と書かれた1898年7月18日付の消印が押されています。

 当時の切手収集家が差し出したカバーのようですが、何とも変わった使用例です。
 八角形切手の実逓カバーは、それ自体珍しいのですが、バイセクト使用例は初めて見ました。また、裏面の消印はいわゆる到着印のようですが、なぜ差出日から2か月近くも経った日付なのか?なぜ電信印なのか?BURSA(ブルサ:トルコの都市)とBRAILA(ブライラ:ルーマニアの都市)の関係は?といった疑問が残ります。

 封筒の中は空で、手掛かりになりそうなものは入っていませんでした。せめて宛名でも読めれば良いのですが、アラビア文字(たぶん)で書かれているため、チンプンカンプンです。

 多くの謎が残りますが、とりあえず珍しいので、大事に保管したいと思います。

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2012年5月28日 (月)

トピカル切手展審査評

 4月に出品したトピカル切手展の作品が戻ってきました。

 同封されていた「審査評」を見てみると、総合点は85点でした。85点以上が金賞ですので、ギリギリだったことになります。
 内訳をみると、大体は80~90%の得点ですが、「体系・展開」の中の「ストーリー」の得点が15点満点の11点と一番低かったです。しかし、変形切手という単純なテーマで、しかも1フレームということで、この分野の得点が低いことは予想の範囲内です。むしろ11点もいただけたのは善戦だったと思います。

 最後に「特記事項」として、「1フレームに適したテーマだと思います。変形切手を収集している方には羨ましい内容の作品です。目の保養をさせていただき、有難うございました。」と書かれていました。

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2012年5月 4日 (金)

受賞記念のフレーム切手

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 スタンプショウ関連の話題をもう一つ。今回、トピカル切手展の入賞記念に、オリジナル図案のフレーム切手を作成しました。
 何しろ、会場で売られていたフレーム切手は、スカイツリー図案で「スタンプショウ」の文字も切手も描かれていないものだったので、自分で記念の切手を作りました。

 上の画像は、そのフレーム切手を貼って自分宛に出したカバーです。
 下の画像は、10面のフルシートです(クリックすると拡大画像が表示されます。)。上部の余白には、フランスが今年発行したハート型切手を貼付して、会場に出店していたフランス郵政の記念印を押しています。
 10枚の切手の図案は、今回の出品作品から10種の変形切手を選びました。ちょっとバックグラウンドの黄色が強すぎましたが、なかなかの出来栄えで気に入っています。

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2012年4月30日 (月)

トピカル切手展・表彰式

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 スタンプショウに行ってきました。
 最終日(29日)の表彰式には、買ったばかりのスーツと転職祝いにいただいたネクタイで出席しました。(画像上は、表彰後の記念撮影です。左が私、中央が対象の石田氏、右が福井理事長です。撮影はファンタスティックスタンプクラブで知り合った市川さんにお願いしました。ありがとうございました。)

 金賞+特別賞(スタンプショウ2012実行委員会賞)の受賞ということで、表彰式後には見知らぬ方からもお祝いの言葉をかけていただいて、感激しました。
 また、大賞受賞者で植物切手がご専門の石田さんとお話しする機会もあり、私の作品の3リーフ目に展示したニューファンドランド島の三角切手(植物図案)等の話題で盛り上がりました。石田さんも関西の方だそうで、今後もご縁があると思います。

 なお、28日の夕方に開かれた交流会にも参加してきました。私は一応日本郵趣協会の会員ですが、支部にも所属しておらず、中央ではほとんど顔を知られていないません。委員の方々等に恐る恐るご挨拶したのですが、「変形切手を出品した荒牧と申します。」と言うと、皆様すぐ判ってくださり、スムーズに会話が進みました。切手展の上位入賞者は常連の出品者の方がほとんどなので、私のような初出品者は珍しく、気にかけていてくださったようです。ただ、私のことを「クラシック切手のゼネラルコレクター」だと勘違いしてらした方もいらしたようで、「次はJAPEXにクラシック切手を出品してください。」と言われたのには少々困りました。

 切手の話題で盛り上がった、楽しい1泊2日でした。

Stampshow1

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2012年4月 9日 (月)

トピカル切手展・審査結果

 こんにちは。

 先日の記事で、<スタンプショウ2012>のトピカル切手展に「19世紀の変形切手」というタイトルで出品をした旨ご報告しましたが、今日、その審査結果が届きました。
 初めての出品でよく知らなかったのですが、トピカル切手展は(初日ではなく)事前に審査が行われるのですね。

 結果は、なんと「金賞」です。自己採点よりかなり良い賞をいただきました。
 自分では、状態の悪い切手(破れている切手まであります)が何点かあったり、4リーフ分を使った民間郵便会社の切手の評価が低いのではといった心配をしていましたが、その点は致命的な減点にはならなかったようです。

 トピカル切手展では、出品数が少ないこともあって金賞が出ない年も多いです。特にワンフレームクラスでの金賞は私の記憶にはありません。

 せっかくですので、29日の表彰式には出席することにします。スーツを着て行かなければ…。 

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